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発想法の使い方

日経文庫 1332

出版社名 日本経済新聞出版社
出版年月 2015年4月
ISBNコード 978-4-532-11332-2
4-532-11332-6
税込価格 946円
頁数・縦 198P 18cm

著者からのメッセージ

こんにちは。
著者の加藤昌治(かとう・まさはる)です。
『発想法の使い方』ページをご覧いただきましてありがとうございます。

2003年に『考具』(CCCメディアハウス)を出版してから、アイデアを出すには、をテーマに何冊か本を書かせてもらう機会がありました。
そうした本と『発想法の使い方』は何が違うかと申しますと……いくつかありまして、

1)「アイデアとは」の定義や構造を簡潔に。
『考具』執筆時にはぼんやりしていたコンセプトが、その後実施するようになった「ワークショップ考具」他で結実するようになりました。
 例えば「アイデアは選択肢でしかない」「だから数を出す」など、など。その辺を整理して書くことができた、つもりです。

2)採用した発想法は「一人でできる」ものだけに。
「属性列挙法」以下、基本的には一人だけでアイデアを出すことができる発想法のみを収録しました(例外は「ブレーンストーミング」のみ)。ちょっとしたフォーマットや、見ながら発想した方がよいサポートツールはあります。
 が、そうしたツールはすべて、おそらく本書を購入される方々ならお持ちであろうスマートフォン、タブレット端末など外で使うようなデジタルガジェットに採録可能なモノばかりにしています。
 なので、いつでも・どこでも。24時間365日アイデア出しが可能です(極論ですが)。

3)『考具』よりもベタに、「追体験」できるように。
採録した各発想法は、「やってみると、こんな感じ」をできる限り忠実に記載しました。寄り道ばかり、って説もあるのですが、ポンポンと素敵なアイデアが出てくるなんてコトは現実的にはほぼ皆無。
 こういう感じにフラフラしながらアイデアにたどり着くのか?! を疑似体験、追体験していただけるような仕様です。

4)サンプルアイデアは、とにかくダメアイデアばかり。でもそれが実際の実践。
やっぱり著作となると、「よいアイデア」ばかりを紙面に登場させたくなります。が、それは最終的な結果でしかありません。読者のみなさまにぜひ知って欲しいのは、途中過程。いかにクダラナイ、つまらない、ダメなアイデアの数々を経て、ようやく真っ当なアイデアにたどり着くのか。それを知って欲しいのです。
 ということで、本書に出てくるアイデアのサンプルはかなりダメなものが多いと思います。読者のみなさまも「え? これでいいの?」と思うんじゃないでしょうか。はい、でもそれでいいんです、最初は。
 素敵なアイデアを出すのは苦しい。けれどもその苦しさは一人で抱え込み続けるプロセスではありません。自分でもクダラナイと思いながらも出てきたアイデアを描く。そして人に見せられるようにする。そうした“恥ずかしい”プロセスが必要なんだと思っております。

……といったところ。どれくらいクダラナイのか、でもそれがどれくらい実践的なのか。ぜひ手に取って見ていただけると幸いです。

商品内容

要旨

アイデア出しで大切なのは数!とにかく多くの案を出すこと。量産を強力にサポートしてくれるのが発想法です。本書では、数ある技法からSCAMPER、マンダラートなど10種を厳選し、アイデアのサンプルを交えて使い方の手順とTIPSを詳しく紹介。即、実践できます&してください!アイデアが出たら次はメンバーとの共有。選ばれ、創発を生むための見せ方=アイデアスケッチの描き方も取り上げます。著者は、広告会社で日々企画に取り組みつつワークショップで発想の魅力を伝えているアイデアパーソンです。

目次

第1章 アイデアを出しやすくなる3つの前提
第2章 アイデアを出す1―課題を細かく分割する
第3章 アイデアを出す2―課題をいったんズラす
第4章 アイデアを出す3―論理的に問いかける
第5章 アイデアを出す4―直観的に問いかける
第6章 アイデアを描く
第7章 チームでアイデアを出す

おすすめコメント

ベストセラー『考具』著者・加藤昌治氏の最新刊 アイデア発想は、頭のスポーツだ! ルールと頭の動かし方をマスターしよう。 発想力をモノにするのは簡単です。アイデア出しの構造を知り、ささやかに練習するだけ。使える発想手法から10種を厳選し、ベストセラー『考具』の著者の加藤昌治氏が、使い方・TIPSを詳しくナビゲート。この1冊で即、実践できます。 【本書で取り上げた10種の発想手法】  01. 属性列挙法  02. マンダラート  03. パーソナル・アナロジー法  04. 場所エクスカーション法  05. SCAMPER  06. ブルートシンク  07. 死者の書  08. カラーバス  09. アイデアスケッチ  10. ブレーンストーミング ◎発想法の「試乗記」です――本書は、「こんな発想法があるよ」と紹介するだけの本ではありません。「実際にやってみるとこうなるよ」と、アイデアサンプルを見ながら発想法の「使い方」を疑似体験・追体験できる本。いわば「試乗記」です。 ◎定番モノを我がモノに――SCAMPERやブレーンストーミング、属性列挙法など一度は名前を聞いたことのある定番発想法も、実は丁寧に使い方を解説している本は少ないのです。本書で、しっかり身につけましょう。 ◎すぐに実践できます――本書で解説する発想法は、細々した道具も、面倒な準備も、大勢の参加者も必要ないものばかり。使えそうな発想法が見つかったら、すぐさま1人で実践できます&実践してください! ◎出してからも重要です――アイデアは出して終わりではありません。アイデアをメンバーと共有し、さらなる創発を生むことが、より良いアイデアにつながります。アイデアを見せる方法=アイデアスケッチの描き方も取り上げます。

著者紹介

加藤 昌治 (カトウ マサハル)  
株式会社博報堂勤務。多数の民間企業の新商品発売・新事業開始などのマーケティングPR領域と、M&A・事業統合・社名変更などのコーポレートPR領域の戦略・企画立案、実施を担当。2005年度に日本PR協会主催の「PRアワード」でグランプリを受賞するなど多数の受賞歴を持つ。「考える」「アイデアを出す」技を鍛える実践的なワークショップも展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)