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「幕末」に殺された女たち

ちくま文庫 き26−2

出版社名 筑摩書房
出版年月 2015年5月
ISBNコード 978-4-480-43264-3
4-480-43264-7
税込価格 880円
頁数・縦 270P 15cm

商品内容

要旨

黒船来航を契機として、未曾有の激動の時代を経験することとなった日本。その荒波に揉まれ、新しい世界を夢みて混沌の只中に飛び込んでいった男たちの陰で、運命の悪戯から心ならずも命を落とした女たちがいた。安政の大獄、桜田門外の変、池田屋事件、水戸天狗党、戊辰戦争…。時代に翻弄され、歴史の片隅に忘れられていった22人を通して描く、もうひとつの幕末維新史。文庫オリジナル。

目次

梅田雲浜の妻・信―国事に奔走する夫を支えながら病死した女
洋妾・斎藤きち―米国総領事に雇われ、人々の蔑みを受け続けて自殺した女
関鉄之介の妾・瀧本―桜田門外の変の関係者として捕らえられ、拷問を受けて死んだ女
児島強介の養母・手塚増子―坂下門外の変によって捕縛され、獄中死した息子を見送って病死した女
清河八郎の妻・蓮―反幕攘夷派の夫の身代わりとして捕らえられ、出獄後に急死した女
岩亀楼の遊女・喜遊―「ラシャメン」になることを拒絶して自殺した女
井伊直弼の妾・村山可寿江―生き晒しにされたうえ息子の命を奪われ、絶望のなかで最期を迎えた女
勝野豊作の妻・ちか―安政の大獄で出奔した夫を庇って投獄され、夫の死を知らずに病死した女
芹沢鴨の妾・梅―壬生浪士組の暗殺事件の犠牲となった女
武田相模守の母・某―天誅事件に巻き込まれて殺害された女〔ほか〕

おすすめコメント

黒船来航で幕を開けた激動の時代に、心ならずも命を落としていった23人の女性たちを通して描く、もうひとつの幕末維新史。文庫オリジナル。

著者紹介

菊地 明 (キクチ アキラ)  
1951年東京都生まれ、日本大学芸術学部卒。幕末史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)