たまらなく、アーベイン
出版社名 | 河出書房新社 |
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出版年月 | 2015年5月 |
ISBNコード |
978-4-309-02376-2
(4-309-02376-2) |
税込価格 | 2,860円 |
頁数・縦 | 463,25P 20cm |
商品内容
要旨 |
伝説の名著復刻。AORの名盤100枚をエッセイ仕立てで徹底ガイド。 |
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目次 |
朝 morning(アレッシー“Long Time Friends” |
出版社 商品紹介 |
AORの名盤を100枚選び、エッセイ仕立てで徹底ガイド。都市のスタイルカタログとしても楽しめる、あの伝説の名著が甦る。 |
おすすめコメント
あの『なんとなく、クリスタル』と並ぶ、80年代のもう一つの名著! AORの名盤を100枚セレクト。朝、昼、夕方、夜、4つのにシチュエーション別にわけて、エッセイ仕立てで徹底ガイド。80年代の息吹を伝えるライフスタイルカタログとしても楽しめる。過去にも現在にも決して存在したことのない伝説の名著が、ついに帰ってきた。……………………………………………………………………………………………………………… 現在のクラブカルチャーと基本的には繋がったままの「日本選曲家協会」の設立に先駆けること2年。「アーバン」を「アーベイン」と発音する日は、予め我が国には来ない事が約束されており、クラブもDJブースもDJ用のタンテやヘッドフォンもこの世になかった頃、ディスコやサテライトスタジオでヒットチャートや輸入レコードをプレイし、軽快な解説のおしゃべりを加える、「ディスクジョッキー」という仕事は、次世代に葬られるべきファックなキャンプだった。DCブランドに身を包み、チーフを巻いたまま軽々とこのアルバイトを愉しんでいた田中康夫は、恐らく世界で最初の「選曲の本」を、都市生活者の心得として意図せず提言的に出版した。それが本書である。1984年版のままパッケージされた本書を紐解く事で、我々は「バブルなんてファック」といった蒙昧極まりない苛立ちや諦めの根源をなすリアルと再び向かい合うことになるであろう。「なんとなく、クリスタル」と比肩しうる、「真の高度消費経済下の都市生活」の記録として、有史以前の預言の書として、プロレタリアート文学の反極に位置する文学として、何度でも読み返されるべき異形の、二度とやって来ない時代のライフスタイル読本。菊地成孔氏(音楽家/文筆家/DJ)