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コミュ障 動物性を失った人類 正しく理解し能力を引き出す

ブルーバックス B−1923

出版社名 講談社
出版年月 2015年6月
ISBNコード 978-4-06-257923-0
4-06-257923-5
税込価格 880円
頁数・縦 170P 18cm

商品内容

要旨

最近、学校や会社の中で人と上手に話ができない、他人の話をちゃんと聞けない人が目立つという。相手の目を見て話ができない、思い込むと聞く耳を持たなくなる…。いったいコミュ障の人とはどういう人なのか。じつは、コミュ障の人には他の人にはない社会を突き動かす能力が備わっているという。ますます住みにくくなってきた現代社会を生き抜くための方策を思案する。

目次

第1章 悪意のない欺き―困ったちゃんとしてのコミュ障(STAP細胞事件はコミュ障の人が起こした?
現代のベートーベンはコミュ障ではない ほか)
第2章 注目がすべて―マイペースでご都合主義(人間しか笑わない
人間の学習の独自性 ほか)
第3章 木を見て森を見ない―パーツにこだわる世界認識(コミュ障と智の優位性
ことばの不自由なレオナルド ほか)
第4章 コミュ障とひきこもり―空間との絆の形成(知的活動の本末転倒
コミュ障から「ひきこもり」へ ほか)
第5章 コミュ障の人とひきこもりの人のこれから―日本社会の特異性(ひきこもりからの脱出への願望
なわばりの分散化 ほか)

おすすめコメント

最近、学校や会社の中で人と上手に話ができなかったり、他人の話をちゃんと聞けない人が目立つという。自分の言いたいことだけ言ったら、他の人の言うことには耳を貸さない、相手の目を見て話ができない、等々。いったい、「コミュ障」とはどういう人なのか? 本書では、「コミュ障」の人たちの特異な言動を、脳の情報処理系から分析していきます。すると、意外な発見が……。じつはコミュ障の人には他の人にはない社会を突き動かす能力が備わっているというのです。さらに、こうした情報処理能力は、動物的な処理経路を捨て去ることで実現していると。つまり、コミュ障の人たちは、より人間らしい人間と言い換えることができるのです。ますます住みにくくなってきた現代社会をどう生き抜いていったらいのか、そのヒントがここにあります。

著者紹介

正高 信男 (マサタカ ノブオ)  
1954年、大阪生まれ。大阪大学人間科学部卒業。同大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員、ドイツのマックス・プランク精神医学研究所研究員、京都大学霊長類研究所助手、東京大学理学部助手、京都大学霊長類研究所助教授を経て、京都大学霊長類研究所教授。専攻は、心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)