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千年鬼

徳間文庫 さ37−1

出版社名 徳間書店
出版年月 2015年8月
ISBNコード 978-4-19-893995-3
4-19-893995-0
税込価格 693円
頁数・縦 281P 15cm

商品内容

要旨

友だちになった小鬼から、過去世を見せられた少女は、心に“鬼の芽”を生じさせてしまった。小鬼は彼女を宿業から解き放つため、様々な時代に現れる“鬼の芽”―酒浸りで寝たきりの父のために奉公先で耐える少年、好きな人を殺した男を側仕えにして苛めぬく姫君、行商をしながら長屋で一人暮らす老婆、凶作が続く村で愛娘を捨てろと言われ憤る農夫、田舎から出て姉とともに色街で暮らす少女―を集める千年の旅を始めた。精緻な筆致で紡がれる人と鬼の物語。

おすすめコメント

森で暮らす小鬼は、弟を探して迷い込んだ少女・民と出会う。過去見の術を使って弟がいた過去世を見せるが、その為に民は錯乱し、身内に『鬼の芽』を生じさせた。鬼の芽は、破裂し、非道を働けば、地獄に落とされ、現世へ二度と戻れない。だから小鬼は、生まれ変わる度に生じる鬼の芽を、千年にわたって、摘みとる業を自ら望んで背負うことに……。人の心の機微を、気鋭の著者が描く、ファンタジー小説。

著者紹介

西條 奈加 (サイジョウ ナカ)  
北海道生まれ。2005年、『金春屋ゴメス』で、第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)