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ルポ過労社会 八時間労働は岩盤規制か

ちくま新書 1138

出版社名 筑摩書房
出版年月 2015年8月
ISBNコード 978-4-480-06845-3
4-480-06845-7
税込価格 902円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

「世界で一番、企業が活動しやすい国にする」。このスローガンをかかげ、安倍晋三首相は労働基準法の改正案を国会に提出した。社員がいくら働こうが、会社は残業代を支払わなくてもいい「残業代ゼロ制度」法案だ。近年、規制緩和が進んだ結果、非正規雇用が拡大し、過労死やメンタル不調、パワハラなど職場環境が劣化し、長時間労働や違法な働かせ方が横行している。にもかかわらず、さらなる規制緩和は本当に必要なのか?長期間にわたる緻密な取材をもとに、「働きすぎの日本人」の実相を検証し、規制緩和の暗部をリポートする。

目次

第1章 「残業代ゼロ制度」の舞台裏(「残業代ゼロ制度」創設へ
成果に応じて賃金を払う制度? ほか)
第2章 労働規制緩和を疑う(誰が望んでいるのか
一筋縄ではない人事評価 ほか)
第3章 はびこる長時間労働(残業は例外、だが…
残業の上限、大手の七割が「過労死ライン」 ほか)
第4章 すさんだ職場(トヨタのエンジニアの過労死
「韓国と年間一千時間違う」 ほか)
第5章 誰も守ってくれない(ワタミ新入社員の過労自殺
過労の裏に違法は残業手続き ほか)
第6章 長時間労働からの脱却(過労死防止法が成立
命より大事な仕事って ほか)

おすすめコメント

長時間労働が横行しているのに、さらなる規制緩和は必要なのか? 「働きすぎの日本人」を取材し、雇用社会の暗部をリポートする。佐々木俊尚氏、今野晴貴氏推薦

著者紹介

中澤 誠 (ナカザワ マコト)  
1975年香川県生まれ。名古屋大学卒業。1999年に中日新聞入社。東京新聞(中日新聞東京本社)社会部、横浜支局などを経て、中日新聞社会部に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)