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コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか

ポプラ新書 069

出版社名 ポプラ社
出版年月 2015年10月
ISBNコード 978-4-591-14692-7
4-591-14692-8
税込価格 858円
頁数・縦 203P 18cm

商品内容

要旨

コンビニコーヒーと高級ホテルのコーヒーでは、なぜ約10倍もの価格差が生まれるのか。そこに日本のコーヒー業界が長年抱える大きな課題があった。コーヒーを取り巻く世界の状況から日本独特の「コーヒー進化」、そしてコーヒーの美味しい淹れ方まで、その魅力のすべてを一冊に。

目次

第1章 コンビニと高級ホテル、コーヒー価格の差はなぜ生まれるのか
第2章 まずいコーヒーには理由がある
第3章 品質基準を明確にし、品質のピラミッドを作る
第4章 なぜ、JALのコーヒーがおいしくなったのか
第5章 生産者と消費者は対等なパートナー
終章 コーヒー屋ほど面白い商売はない
対談 コーヒー市場が成熟するには コーヒーハンター川島良彰×コーヒー博士石脇智広

おすすめコメント

世界的な「コーヒーハンター」が説く コーヒーの最新事情と奥深き世界! コンビニコーヒーと 高級ホテルや高級レストランのコーヒーでは、なぜ約10倍もの価格差が生まれるのか。そこに日本のコーヒー業界が長年抱える 大きな課題があった。コーヒーを取り巻く世界の状況から 日本独特の「コーヒー進化」、そしてコーヒーの美味しい淹れ方まで、その魅力をまるごと一冊に! (はじめにより) 世界中に、日本ほど抽出方法が豊富な市場は 見たことがありません。10年ほど前、アメリカのコーヒー関係者に サイフォンでコーヒーを抽出して見せたところ、これは科学だと驚いていたほどです。アメリカで人気のサードウェーブですが、それはまだまだ大都市に限定されています。日本のように、各地で本格的な サイフォンやネルドリップの専門店が あるのとはわけが違います。他方、日本でもいくつかの 大きな波がありました。まずは、ファーストウェーブ。これは、1950年代に戦中から止まっていた コーヒーの輸入が再開され、日本のコーヒー市場が活性化した1960年代。そして、1970年代から始まった 喫茶店ブームがセカンドウェーブ。こだわりのコーヒーを淹れるマスターがいる コーヒー専門店が日本の随所に見られました。しかし、バブルによる家賃高騰で 喫茶店文化は終焉を迎え、取って代わったのが1990年代のチェーン店の展開と シアトル系の日本上陸、そして自家焙煎ブーム。これが、日本のサードウェーブです。そして、ここ数年、活況を呈しているのが、コンビニコーヒーです。これがフォースウェーブと 言えるのではないでしょうか。今、コンビニコーヒーは、日本のコーヒーのトレンドを読む上で、見逃せない存在になっています。こうして、コーヒーがより身近になり、コーヒーを飲む人が増えるのは実に嬉しいことです。しかし、まだまだ本当のコーヒーの おいしさが伝わっているとは言いかねます。原料の重要さ、正しい豆の選び方、抽出方法が広く伝わっていないとも感じています。本書では、日本のコーヒーの現状と どのように変わっているのかを 述べていきます。

著者紹介

川島 良彰 (カワシマ ヨシアキ)  
1956年、静岡市のコーヒー焙煎卸業の家に生まれる。静岡聖光学院高校卒業後、中米エルサルバドルのホセ・シメオン・カニャス大学に留学。その後、国立コーヒー研究所に入所、内戦勃発後も同国に残りコーヒーの研究を続ける。1981年UCC上島珈琲株式会社に入社し、ジャマイカ、ハワイ、インドネシアなどでコーヒー農園を開発、各現地法人の役員・社長などを歴任。51歳でUCC上島珈琲を退社し、株式会社ミカフェートを設立、代表取締役に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)