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検証安倍イズム 胎動する新国家主義

岩波新書 新赤版 1566

出版社名 岩波書店
出版年月 2015年10月
ISBNコード 978-4-00-431566-7
4-00-431566-2
税込価格 880円
頁数・縦 224P 18cm

商品内容

要旨

「美しく誇りある」父のような国家が、国民一人ひとりを子のように指導し、守っていく―。異次元緩和や賃上げ税制など経済政策から教育、憲法改正、安全保障法制まで、安倍流国家介入型政治に通底するのは「国家の善意」である。その思考と意志を、国会審議や諮問会議議事録など「首相自身の言葉」から探る。

目次

序章 国家性善説から国家先導主義へ
第1章 始まっている国家先導(賃金引き上げ 「瑞穂の国の資本主義」へ
「女性の活躍」 経済的視点からの成長戦略
人口政策 一億人超を目指す?l異次元緩和「関わっていく政治」の序章
旅券返納事件と拉致被害者滞在延長 主体化する国家)
第2章 何を「取り戻す」のか(二つのメッセージ 「美しい日本」観の発露
集団的自衛権 首相による解釈改憲こそ「王道」
歴史認識 東京裁判は「勝者の断罪」
教育改革と憲法改正 失われた「損得を超える価値」)
第3章 「国家」とは何か―祖父・岸信介と政治改革という二つの源流(国家と個人は「父と子」
岸イズム
「強い国家」を支えるもの 政治改革と内外の変化
安倍は保守主義者か)
終章 国家先導主義の行方(積極的平和主義と対米従属
「国民のため」から「国家のため」へ 反転の危険性)

おすすめコメント

「美しく誇りある国」が国民を指導し守っていくーー。経済政策から安保法制まで「首相の言葉」から探る安倍流国家介入型政治の本質。

著者紹介

柿崎 明二 (カキザキ メイジ)  
共同通信論説委員兼編集委員。1961年秋田県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。毎日新聞社を経て、共同通信に入社。政治部で首相官邸、外務省、旧厚生省、民主党、自民党、社民党などを担当。政治部次長を経て2011年から編集委員、13年から論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)