• 本

ここで土になる

出版社名 アリス館
出版年月 2015年10月
ISBNコード 978-4-7520-0734-0
4-7520-0734-7
税込価格 1,540円
頁数・縦 39P 26cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 人生にとって大事なものが、ここにある

    田舎の過疎地で暮らす、おじいさんとおばあさん、そして大イチョウの物語。
    ダム建設のために集落が水の中に沈んでしまうというのは30年くらいまではよく聞いた話しだ。
    その計画のため、集落の人びとはおじいさん夫婦を除いてすべていなくなってしまった。
    しかし、計画は中止。廃墟とかした集落のなかでもおじいさんとおばあさんは暮らし続ける。大イチョウを見守りながら...。

     おじいさんとおばあさんはなぜ村から離れなかったのか。
     
    おじいさんの想いは、あくまでも真っ直ぐで純真。
    便利で忙しい現代人が忘れていた『生きるためにすること』。
    そんな大げさな気持ちなど持っていないであろうおじいさんの人生を見ることで、私たちは生きていく意味を感じ取れる一冊。

    2016年第62回青少年読書感想文全国コンクール小学校高学年5・6年生課題図書
    ぜひ親子で読んで感想を話し合ってもらいたい。

    (2016年5月19日)

商品内容

要旨

小さな村の大イチョウ。ダム建設にゆれた村で、変わらず、動かず、そこに暮らし、土を耕し続けた夫婦がいる。

著者紹介

大西 暢夫 (オオニシ ノブオ)  
1968年生まれ。写真家・映画監督の本橋成一氏に師事。1998年からフリーカメラマンとなる。25年間の東京での暮らしから、現在は生まれ育った岐阜県揖斐郡池田町に拠点を移す。2011年の東日本大震災の衝撃を忘れないために、東北へ支援物資を何度も運びながら取材を継続し、映像報告会を行いながら、映画『家族の軌跡 3・11の記憶から』を製作中。『おばあちゃんは木になった』(ポプラ社)で第8回日本絵本賞、『ぶたにく』(幻冬舎エデュケーション)で第58回産経児童出版文化賞大賞、第59回小学館児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)