• 本

海の生き物はなぜ多様な性を示すのか 数学で解き明かす謎

共立スマートセレクション 1

出版社名 共立出版
出版年月 2015年11月
ISBNコード 978-4-320-00901-1
4-320-00901-0
税込価格 1,980円
頁数・縦 163P 19cm

商品内容

目次

1 海洋生物の多様な性
2 海洋生物の最適な生き方を探る
3 生物における性の配分問題を扱う
4 誰がどんなときに性を変えるのか
5 生物の性決定と性的二型の進化
6 海洋生物における雌雄性の進化ゲーム
7 性の可塑性と性システムの進化

出版社・メーカーコメント

ダーウィンにもわからなかった,海洋生物の多様な性の謎に迫る! 新シリーズ第1弾! 海のない奈良県育ちの著者が,大学の臨海実習で「海の生物ってなぜこんなに多様なのだろう!」と感動したことをきっかけに,数学で生物の謎を解き明かす数理生物学の道へ。その後フジツボに出会い,海洋生物の生き方や性のあり方を追う研究者となった。海の生き物には,環境に応じて雌雄が決まるもの,性転換をするもの,雌雄同体であるものなど,多様な性が存在する。なぜ,多様な性が進化したのか? なぜ,この生物はこんな生き方をしているのか? なぜ,繁殖集団の中で雌と雄の数が違ったりするのか? 本書では「残せる子どもの数を最も多くする生き方が選ばれてきた」という適応の考え方をもとに,生物現象の「なぜ」を,数理モデルを使って解明していく。『種の起源』発表前にフジツボ研究に没頭していたチャールズ・ダーウィンですら明確な答えを出せなかった,海洋生物の性の不思議に迫る。幼いころからたくさんの生き物を追いかけてきた著者が海の生き物に魅せられたいきさつ,フジツボ飼育の様子,水族館での調査についても触れられ,著者と一緒にワクワクできる臨場感たっぷりの1冊。

著者紹介

山口 幸 (ヤマグチ サチ)  
2009年奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。現在、神奈川大学工学部情報システム創成学科特別助手、博士(理学)。専門は数理生物学
巌佐 庸 (イワサ ヨウ)  
1980年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、九州大学大学院理学研究院生物科学部門教授、理学博士。専門は数理生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)