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行商列車 〈カンカン部隊〉を追いかけて

出版社名 創元社
出版年月 2015年12月
ISBNコード 978-4-422-23036-8
4-422-23036-0
税込価格 1,980円
頁数・縦 254P 19cm

商品内容

要旨

“鮮度”と“魚食文化”を担いで女たちは今日も朝一番の列車に乗る―。ワン&オンリーの民俗誌。

目次

はじめに 鉄道と行商
第1章 大阪の「伊勢屋」
第2章 カンカン部隊の登場
第3章 魚アキンドの足跡
第4章 アキンドに生きる―魚行商体験記
第5章 魚を食べる文化
第6章 魚を待つ人びと
おわりに 消え行く行商列車

おすすめコメント

漁村や農村を起点に、行商人を乗せて日々新鮮な食材を都市に届ける行商専用列車。かつては各地に見られたが、モータリゼーションの進展や流通技術の発展により次第に姿を消していき、いまでは伊勢志摩と大阪上本町を結ぶ近鉄の「鮮魚列車」を残すのみ。著者はその稀少な行商に同行取材を敢行、知られざる行商の実態と歴史、さらに行商が育んできた食文化、人々のつながりを明らかにする。後世に遺すべき、唯一無二の行商列車探訪記。

著者紹介

山本 志乃 (ヤマモト シノ)  
1965年鳥取県生まれ。旅の文化研究所主任研究員。博士(文学)。法政大学非常勤講師。民俗学専攻。定期市や行商に携わる人たちの生活誌、庶民の信仰の旅、女性の旅などについて調査研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)