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精神分析と描画 「誕生」と「死」をめぐる無意識の構造をとらえる

出版社名 誠信書房
出版年月 2015年12月
ISBNコード 978-4-414-40099-1
4-414-40099-6
税込価格 3,520円
頁数・縦 243P 22cm

商品内容

要旨

「どのように生まれてきたのか」「死ぬとはどのようなことなのか」2つの問いは、描画を介していかに引き受けられるのか。先人たちの創造と病理から探究を進め、主体の再構成を促す「描画連想法」を臨床に導入する。

目次

序章 病理そして描画との関係における「誕生」と「死」の問い
第1章 子どもにおける「誕生」と「死」の問い(1)―「描画連想法」の導入
第2章 子どもにおける「誕生」と「死」の問い(2)―「描画連想法」の実践
第3章 集団における「死」の経験と再生
第4章 躁うつ病における「生」と「死」の問い
第5章 統合失調症における「死」と創造性
第6章 描画・夢・症状―主体と言語との関係に注目して
第7章 「絵解き」の技と喪の病理
第8章 「死」と創造性
終章 「誕生」と「死」の問いがひらく地平へ

おすすめコメント

「私はどのように生まれてきたのか」 「死ぬとはどういうことなのか」 芸術が単なる癒しではなく、このような「誕生」と「死」の問いとして創造されるとき、自己を再構成していく場としてそれは機能する。このことは、描画を用いた臨床実践に何を示唆するだろうか。本書では、自由連想法を応用し、描画療法のなかで問いを活性化していく技法として「描画連想法」を提案する。さらに、このような自己の再構成が他者や社会との関係のなかで行われることに注目しつつ、その多様性と共通性を明らかにしていく。その作業は、それぞれの仕方で「誕生」と「死」の問いを引き受けていった先人たちの、創造と病理をめぐる探究を通して行われるだろう。

著者紹介

牧瀬 英幹 (マキセ ヒデモト)  
2010年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。その後、渡英し、ロンドンのラカン派精神分析組織Centre for Freudian Analysis and Researchにて、精神分析の研修を受ける。現在、大西精神衛生研究所附属大西病院勤務。専門は、精神分析、描画療法、病跡学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)