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タヌキ学入門 かちかち山から3.11まで身近な野生動物の意外な素顔

出版社名 誠文堂新光社
出版年月 2016年1月
ISBNコード 978-4-416-11547-3
4-416-11547-4
税込価格 2,200円
頁数・縦 239P 19cm

商品内容

要旨

里山はもちろん、東京23区のほとんどで生息が確認されている一方、その生態はほとんど知られていない。そのわりに「化かす」「まぬけ」「お人好し」などさまざまなイメージがついてまわるふしぎな動物タヌキ。どこにすんでなにを食べているのか、どうして化かすと思われたのかなどの基礎知識から、津波後の仙台湾にヒトより早く戻ってきた話など、野生動物の専門家がひとつひとつわかりやすく解説。私たちとタヌキはどうつき合うべきかの指針を説く。

目次

序章 そのイメージはどこから来るのか?
1 タヌキの基礎知識
2 タヌキのイメージを考える
3 タヌキの生態学
タヌキのQ&A
4 東日本大震災とタヌキ
5 タヌキと私たち

おすすめコメント

なぜ「化かす」と思われていた? ポンポコはどこからきている? 津波後の海岸にヒトより早く戻ってきたって本当? 野生動物とうまく共存していくために知っておきたい 長い間人のそばで生きてきたタヌキの真実 昔話でもおなじみ、古くから人とともに行きてきたタヌキは、現代人にとっても最も身近な野生の哺乳類である。東京23区すべてに生息が確認されているほど、都会でもたくましく生きる野生動物だが、その生態はほとんど知られていない。そのわりに、昔から化かす動物と思われていたり、タヌキおやじなど抜け目ない生き物の代表として使われたりと、さまざまなイメージがついてまわるふしぎな動物でもある。そこで、生態等の基礎知識を紹介しながら、そんなタヌキのイメージをじっくりひもといていくのが本書である。どこに住んでなにを食べているのか、どうして化かすと思われたのか、本当に腹鼓を打つのかなどを、野生動物の専門家がひとつひとつわかりやすく解説する。タヌキのたくまくしさは都会ばかりではなく、東日本大震災の被災地でも確認された。街も植物も流された仙台海岸に人間よりも早くタヌキが戻ってきていたのである。本書ではそんな最新事情まで知ることが出来る。

著者紹介

高槻 成紀 (タカツキ セイキ)  
1949年鳥取県生まれ。東京大学総合研究博物館教授、麻布大学獣医学部教授を歴任。専門は生態学、保全生態学。長年、シカと植物群落の関係を研究。サル、クマ、タヌキなどにも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)