• 本

太宰と安吾

角川ソフィア文庫 L125−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2016年1月
ISBNコード 978-4-04-400086-8
4-04-400086-7
税込価格 1,276円
頁数・縦 413P 15cm

商品内容

要旨

文芸の完遂のために死を選ぶ太宰、磊落放胆に見えてその実、暗鬱厭人だった安吾。そして最後の無頼派、檀一雄。共に昭和を駆け抜けた彼らの人物像がリアルに浮かび上がる。リズム感と愛情にみちた筆致で描き出されるエピソードの数々は、まるで小説のごとく展開し、その濃密な時代感が現代に足りないものを示唆しているかのようでもある。佐藤春夫、井伏鱒二、尾崎一雄ら、合間に垣間見える昭和文壇の人間関係も面白い。

目次

第1部 太宰治(文芸の完遂
おめざの要る男
光焔万丈長し
太宰時間
赤門 ほか)
第2部 坂口安吾(坂口安吾論
安方町
安吾・川中島決戦録
坂口安吾の死
「わが人生観」解説 ほか)

おすすめコメント

無頼派といえば、坂口安吾、太宰治、そして檀一雄。昭和という時代を駆け抜けた彼らの生き様がよくわかる。合間に垣間見える昭和文壇の人間関係も面白い。よくも悪くも濃密な時代感が漂っていて、それが現代に足りないものを示唆しているような気がしてくる。

著者紹介

檀 一雄 (ダン カズオ)  
1912年、山梨県生まれ。東京帝国大学経済学部在学中に処女作『此家の性格』を発表。50年『真説石川五右衛門』で直木賞受賞。最後の無頼派といわれた。文壇きっての料理通としても有名。1976年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)