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バーボンの歴史

出版社名 原書房
出版年月 2016年1月
ISBNコード 978-4-562-05280-6
4-562-05280-5
税込価格 3,850円
頁数・縦 413P 図版16P 20cm

商品内容

要旨

ぼくらはバーボンのことをなにも知らなかった―多くの史料や証言をもとに、数々の伝説につつまれた草創期からクラフトバーボンが注目される現代まで、政治や経済にも光を当てて描く、はじめての本格的なバーボンの歴史。初心者もマニアも楽しめる情報満載の一冊。

目次

焦がしたオーク樽
ビッグバン
ライ麦と独立戦争
ケンタッキー―暗く血にまみれた土地
大酒飲みの国
氷の王
薬と密造酒
ぼろ儲けのらんちき騒ぎ
ブランド誕生
“純粋”と“イミテーション”
禁酒法
抜け穴
復活と苦難
戦争
海を渡るバーボン
外敵襲来
「安くない味」へ
クラフト・ムーブメント
新しい「伝統」

おすすめコメント

ぼくらはバーボンのことをなにも知らなかった―― 多くの史料や証言をもとに、数々の伝説につつまれた草創期からクラフトバーボンが注目される現代まで、政治や経済にも光を当てて描く、はじめての本格的なバーボンの歴史。初心者もマニアも楽しめる情報満載の一冊。◎監訳者あとがき より 本書は、17世紀の昔、はるかヨーロッパから新大陸に足を踏み入れた入植者たちの時代まで遡り、アメリカンウイスキーの成り立ちやバーボン業界の歴史を詳細に書いた本である。私の知る限り、これまで日本で出版された本のなかで、バーボンの歴史についてここまでくわしく書いた本は見たことがない。すでにこの本を読み終えた日本の読者は、今まで刊行されたさまざまなバーボンの本を読んでもわからなかった疑問や謎の多くが本書で解決されたのではないかと思う。もちろん、バーボンの本は初めて読むという方にも、建国以来のアメリカが酒とどのように関わってきたのか、独立戦争、南北戦争、二度の世界大戦や朝鮮戦争、ベトナム戦争などとの関係、アメリカ史上最悪の法と言われている禁酒法について、さらには政治やバーボン業界の興亡の歴史など、興味深く読める内容となっている。著者はさまざまな面からバーボンについて語る。一九世紀以前のアメリカにおけるバーボンの歴史や位置づけ。過去のアメリカンウイスキーはコーン使用なのかライ麦使用なのか。ウイスキー税の度重なる増税に対するウイスキー業者の知恵と対応。後半になってくると日本人のわれわれにも馴染みのある名称や人物名が度々登場してくる。現在でもひんぱんに繰り返されている蒸溜所の閉鎖や買収の歴史。冷戦になぞられたウォッカとのシェア争い。二極化する市場(スタンダードかスーパープレミアムか、大手メーカーかクラフト蒸溜所か)。最後の二章では、21世紀以降に再びブームになったクラフト・ウイスキーと、近年のライウイスキー事情やこれからのアメリカンウイスキーへの期待について書いている。酒は文化だ、とはよく言われる言葉だが、まさしくバーボンの歴史はアメリカとアメリカ人の文化であることがよくわかる。

著者紹介

ミーテンビュラー,リード (ミーテンビュラー,リード)   Mitenbuler,Reid
ウイスキーや酒文化をテーマに執筆活動を行うライター。『アトランティック』『ウイスキー・アドヴォケート』『サヴール』その他の雑誌およびオンラインメディアに積極的に寄稿。ニューヨーク州ブルックリン在住。『バーボンの歴史』がはじめての書籍
白井 慎一 (シライ シンイチ)  
1966年埼玉県生まれ。法政大学経済学部卒。在学中からフランス料理店ル・ポワロにて料理、ホールを学び、1990年埼玉県川口市に「ビア&バーボン・ミルウォーキーズクラブ」を開店。1994年の初渡米以降、ケンタッキー州、テネシー州のすべての大手蒸留所を訪問し、『ザ・ベスト・バーボン』『バーボン最新カタログ』(ともに永岡書店)の取材、編集協力を行なう。バーボンコメンテーターとして雑誌『Whisky World』(ゆめディア)の北米ウイスキーのテイスティング、コラムを創刊以来担当している
三輪 美矢子 (ミワ ミヤコ)  
東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。レコード会社勤務等を経て、現在は翻訳業に専念。2008年から2013年までインディアナ州およびイリノイ州に在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)