商品内容
要旨 |
現代ドイツ最大の歴史家マイネッケは、九一年にわたる生涯において、ビスマルク第二帝国の建設と終焉、ヒトラー第三帝国の崩壊という歴史的変動を身をもって体験し、これを自己の研究に刻印づけた。その意味でかれの苦渋にみちながらも輝かしい業績は、ドイツ近代一〇〇年の象徴ともいえるであろう。しかしマイネッケにとって歴史学は学問であると同時に学問以上のものである。いいかえれば生の痛切な問題でもあった。「政治」と「歴史」を座標軸として展開したマイネッケ史学は、枝葉末節を事としがちな現代歴史学について改めて反省をうながし、かれの悪戦苦闘はわれわれを深く感動させずにはおかない。 |
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目次 |
1 遠い道(歴史への志向 |