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誘惑する西鶴 浮世草子をどう読むか

出版社名 笠間書院
出版年月 2016年2月
ISBNコード 978-4-305-70799-4
4-305-70799-3
税込価格 11,000円
頁数・縦 426P 22cm

商品内容

要旨

西鶴を「わかる作品」として読み直すべく、その小説作法を解明し、どう読むべきか、どう読まれるべきかを問う。そのための本書の挑戦は、一つには、創作方法としての「饒舌な沈黙」の発見、二つには、短編集の仕組みの解明、最後に、ジャンルの越境という点により行う。短編なのに、一人の長い人生を追ったドキュメンタリーのように人物を描きだす西鶴のリアリティとはどこにあるのか。テキストのことばを読みながら、作品のいたるところにある仕掛けを掘りおこし、新しい読みの扉を次々に開いていく。

目次

第1部 作品形成法―表象と仕掛け(『好色一代男』の方法
『好色五人女』の方法
冒頭部の仕掛け)
第2部 語り紡ぐ仕組み(『西鶴諸国はなし』における伝承の活用
『懐硯』における語り紡ぐ仕組み
『新可笑記』巻一における反転の仕掛け)
第3部 “はなし”の広がり(“こころ”と“からだ”
西鶴が描く愛の変奏)

著者紹介

平林 香織 (ヒラバヤシ カオリ)  
1959年宮城県に生まれる。1985年東北大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了。1987年同博士課程科目修了。現在、長野県短期大学教授を経て岩手医科大学教養教育センター教授。博士(文学)・2014年2月(東北大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)