• 本

映画と文学交響する想像力

出版社名 森話社
出版年月 2016年3月
ISBNコード 978-4-86405-092-0
4-86405-092-9
税込価格 3,740円
頁数・縦 331P 20cm

商品内容

要旨

メディアの協働・モードの交錯。映画はいつの時代も文学との協働によって活性化され、文学もまた映画との交流の中で変異を遂げてきた。川端康成原作などの“文芸映画”を中心に、アニメ、ミステリー、スリラーなどのジャンルも含め、映画と文学の多様な相関をとらえ直す。

目次

1 ジャンルとメディアの形成(カリガリからドグラ・マグラへ
女性文芸映画というジャンル―その発端と終焉
アニメーションと絵本、児童雑誌の往来―一九五〇年前後における動向より
現代の恐怖、真実の二重化―一九六〇年前後のスリラー映画とその周辺)
2 協働とメディア・ミックス(安部公房の残響―勅使河原宏『サマー・ソルジャー』試論
探偵とノスタルジアの視線―『獄門島』をめぐって
大江健三郎の映画観と小説―『臈たしアナベル・リイ―総毛立ちつ身まかりつ』論)
3 川端康成の小説と映画―パリ国際ワークショップより(川端康成の文学と映画の特性―豊田四郎監督の『雪国』を中心として
「有りがたうさん」をめぐる追走劇
ふたつの『千羽鶴』―映画の宿命に抗して
「文芸アニメ」にとって“原作”とは何か―アニメ版『伊豆の踊子』の脚色
川端作品における映画性の特徴)

著者紹介

中村 三春 (ナカムラ ミハル)  
北海道大学大学院文学研究科教授。日本文学・比較文学・表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)