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アンリ・マティス『ジャズ』再考 芸術的書物における切り紙絵と文字のインタラクション

出版社名 三元社
出版年月 2016年3月
ISBNコード 978-4-88303-402-4
4-88303-402-X
税込価格 5,720円
頁数・縦 280,77P 図版11枚 22cm

商品内容

要旨

20点の挿画と画家直筆のテクストが印刷された総合芸術作品『ジャズ』は出版直後から高い評価を得たが、挿画の原画である切り紙絵作品は「晩年の気晴らし」として、研究者の多くに近年まで等閑視され続けてきた。このマティスの切り紙絵の世界に新しい光をあて、芸術的書物『ジャズ』とは一体何か、主題、主法、時代性などあらゆる側面から問い直す。

目次

マティス研究の新段階
第1部 『ジャズ』のイメージ(作品分析をめぐる問題
原画主題の原初性
原画制作に潜む遅延
主題の祝祭性)
マティス芸術における「シーニュ」の変容
第2部 『ジャズ』のイメージと文字(テクストに見る双対性―テクストについての考察・その一
テクストと挿絵制作―テクストについての考察・その二
『パラード』と第一次世界大戦―表題についての考察・その一
『ジャズ』と第二次世界大戦―表題についての考察・その二)
出版後の『ジャズ』

著者紹介

大久保 恭子 (オオクボ キョウコ)  
大阪大学大学院文学研究科芸術学専攻博士課程(後期)退学(単位取得修了)(1996年)。博士(文学)。現在、京都橘大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)