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風狂虎の巻 新装版

出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-7917-6923-0
4-7917-6923-6
税込価格 2,420円
頁数・縦 316P 20cm

商品内容

要旨

風狂は、にんげんの深層にひそむ“逸脱”への情熱である。この“根源的旅情”に殉じた、妖気の浮世絵師や狂想の作家たちをはじめ、メルヘンやおとぎ話における綺想の構造、現代俳句の中の風狂、愛書狂の贋作始末記など、憑かれた夢の系譜をたどる。待望の復刊。

目次

日本的幻想美の水脈(『梁塵秘抄』にみる日本の心
日本的幻想美の水脈―伎楽面から芳崖まで ほか)
幻想の核(人間性の恒常の相を示すメルヘン
“始源の時間”に回帰するおとぎ話 ほか)
風狂の文学(夢野久作の都市幻想
自然状態と脳髄地獄―夢野久作ノオト ほか)
現代俳句における風狂の思想―中村草田男(『美田』随感
おそるべき解剖の眼 ほか)
贋作風景(贋作風景
本物と偽物 ほか)

著者紹介

由良 君美 (ユラ キミヨシ)  
1929‐1990。英文学者。学習院哲学科、および英米文学科卒。’56年慶應義塾大学大学院英米文学専攻修士課程修了。同大学助教授を経て、’65年より東京大学助教授。’76年教授。’89年定年退官、名誉教授。専門は、コールリッジを中心とした英国ロマン派文学であるが、言語学、比較文学はもとより、オカルト、サブカルチャーとその守備範囲は広い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)