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寛容論

光文社古典新訳文庫 KBウ3−1

出版社名 光文社
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-334-75332-0
4-334-75332-9
税込価格 1,166円
頁数・縦 343P 16cm

商品内容

要旨

カトリックとプロテスタントの対立がつづくなか、実子殺しの容疑で父親が逮捕・処刑された「カラス事件」。狂信と差別意識の絡んだこの冤罪事件にたいし、ヴォルテールは被告の名誉回復のために奔走する。理性への信頼から寛容であることの意義、美徳を説いた最も現代的な歴史的名著。

目次

ジャン・カラス殺害のあらまし
ジャン・カラス処刑の結果
十六世紀における宗教改革の思想
寛容は危険なものなのか、また、寛容を重んずる民族は存在するか
寛容はいかなるばあいに許されるか
不寛容ははたして自然の法であり、人間の権利であるのか
不寛容は古代ギリシアの時代にもあったのか
ローマ人は寛容だったか
殉教者たち
偽の伝説や迫害の物語の危険性〔ほか〕

おすすめコメント

プロテスタントである父親が長男殺しの冤罪で処刑された「カラス事件」を契機に、ヴォルテールが著した歴史的名著。

著者紹介

ヴォルテール (ヴォルテール)   Voltaire
1694‐1778。フランスの思想家・作家。パリに生まれる。早くから創作を志し、処女作『エディップ(オイディプス)』(1718年)がコメディー・フランセーズで大成功を収める。決闘騒動でバスティーユに投獄された後、イギリスに亡命。この時の見聞をもとに当時のフランス社会を批判した『哲学書簡』(’34年)を刊行するも、即発禁処分となる。’56年、「リスボン大震災に寄せる詩」へのルソーの痛烈な書簡は有名である。’61年に起こったフランスのプロテスタントに対する冤罪事件(カラス事件)に憤慨し、『寛容論』を発表
斉藤 悦則 (サイトウ ヨシノリ)  
1947年生まれ。元鹿児島県立短期大学教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)