データサイエンティストが創る未来 これからの医療・農業・産業・経営・マーケティング
| 出版社名 | 講談社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2016年5月 |
| ISBNコード |
978-4-06-217930-0
(4-06-217930-X) |
| 税込価格 | 2,200円 |
| 頁数・縦 | 281P 19cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 「ビッグデータ」時代の到来が叫ばれはじめてしばらく経つ。ビッグデータに精通し、そこから知見を引き出し意思決定につなげる「データサイエンティスト」による成果が、人工知能(AI)との組み合わせなども含め、少しずつ現れはじめている。本書では、医療をはじめさまざまな分野でのビッグデータ活用、データサイエンティストたちの声などを紹介しつつ、人間がデータとどう向き合うべきか、データ中心の考え方(データ・イズム)が社会をどのように変えていくのか等について多角的に論じている。著者は20年以上にわたりビジネス、経済、テクノロジー分野で執筆活動を続ける『ニューヨークタイムズ』記者。 |
商品内容
| 要旨 |
医療・農業・産業・経営・マーケティングなどさまざまな分野に大変革をもたらすビッグデータ。ピューリッツァー賞受賞の『ニューヨークタイムズ』紙リポーターが、「データ主義」が生む技術的・人間的課題に対峙する科学者、起業家、企業幹部への取材を通して、データ資本主義時代の到来を活写した一冊。 |
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| 目次 |
1章 ビッグデータ時代―「大きさ」よりも重要なこと |



おすすめコメント
「インターネット時代」を経て、「ビッグデータ時代」が到来しようとしている。ビットで構成される世界から、分子で構成される物理世界の時代になろうとしているのだ。ビッグデータを支える情報源──ウェブページ、ブラウザの閲覧履歴、センサーからの信号、ソーシャルメディア、スマートフォンから得られるGPSデータ、ゲノム情報、監視カメラの録画など、押し寄せるデータの波は倍増する勢いで高まっている。ビッグデータでは、実際に使用でき、意味のあるデータであることが重要である。本書で紹介する事例はどれも大量のデータを活用しているが、コンピュータの処理能力、記憶容量、メモリー容量の向上によってデータまわりの問題が解消されていくなか、とくに目覚ましい進展を見せているのがソフトウェアだ。ビッグデータというテクノロジーは、デジタル時代の望遠鏡にも顕微鏡にもなる。それまで決して見えなかったものを、見たり計測したりできるようになるのだ。最新の望遠鏡が最新の天文学を生み、最新の顕微鏡が最新の生物学を生んだ。ビッグデータにも、同様の成果が期待される。インターネットはコミュニケーションの経済学を変貌させ、インターネット上にウェブが構築され、イノベーションや新たなビジネスを生むプラットフォームになった。同様にビッグデータも、「発見」の経済学を変貌させようとしている。ビッグデータから見えてくる物語は、豊かで細やかだ。より多くのことをより早く学びとることができる。「見えないものの可視化」である。ビッグデータ革命の陰には、「データサイエンティスト」いう名の開拓者たちの存在と組織の真剣な取り組みがある。本書は、そのような開拓者と企業の物語、たとえばJ・ハマーバッカーとIBMを中心に展開する。ビッグデータは強力な手段になりうるが、限界も抱えている。データサイエンステクノロジーは、今まさに改善されつつあり、出番を待っている。本書は、ニューヨーク・タイムズ紙でテクノロジー関連の取材を10年以上続けてきた著者が、経済全体を見渡しながら、最前線で繰り広げられるプロジェクトやアイデアを調査し、「データ・イズム」が生む技術的・人間的課題に対峙する科学者、起業家、企業幹部へのインタビューを通して、より広く深く見つめ直している。データ資本主義時代の到来を活写した一冊。