• 本

中東の新たな秩序

グローバル・サウスはいま 3

出版社名 ミネルヴァ書房
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-623-07627-7
4-623-07627-X
税込価格 4,180円
頁数・縦 344P 22cm

商品内容

要旨

中東地域は変容した。湾岸戦争とイラク戦争、中東和平の進展と膠着、「アラブの春」と「イスラム国」の発生、アラビア半島諸国の勃興―20世紀末から現在に至る動きは、中東地域・アラブ諸国内部の対立やパワーシフトを白日の下に晒し、ここに新たな地域秩序が生まれつつあることを示した。こうした流れを踏まえつつ、本書は中東各国の「今」を見つめながら、新たな中東を多角的に読み解いてゆく。

目次

中東とグローバル・サウス
第1部 中東世界の変容(冷戦後の国際政治と中東地域の構造変容―米国の対中東政策を中心に
イスラーム主義運動の歴史的展開―中東地域研究における意義を再考する
グローバル化する中東と石油―レンティア国家再考
エジプトの「革命」―民衆は時代の転換に何を望んだか
アラブの春とチュニジアの国家=社会関係―歴史的視点から
「パレスチナ問題」をめぐる語りの変容
中東地域の女性と難民―紛争による周縁化の現実)
第2部 中東諸国の課題(トルコ―新自由主義・親イスラーム政党・秩序安定化外交
アラビア半島諸国―中東地域秩序における台頭
イラン―イスラーム統治体制の現状
イラク―統治体制をめぐる迷路
パレスチナ問題―イスラエルの国家安全保障と和平交渉
ヨルダン―紛争との共生
グローバル化時代の中東研究―板垣雄三氏の問題提起をめぐって)

著者紹介

松尾 昌樹 (マツオ マサキ)  
1971年生まれ。1995年立教大学文学部卒業。2004年東北大学大学院国際文化研究科博士後期課程修了、博士(国際文化)。現在、宇都宮大学国際学部准教授
岡野内 正 (オカノウチ タダシ)  
1958年生まれ。1981年大阪外国語大学アラビア語科卒業、1986年同志社大学大学院経済学研究科博士後期課程退学、経済学修士。現在、法政大学社会学部教授
吉川 卓郎 (キッカワ タクロウ)  
1974年生まれ。2004年立命館大学大学院国際関係研究科単位取得退学、国際関係学博士。現在、立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)