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富士山大噴火と阿蘇山大爆発

幻冬舎新書 た−9−2

出版社名 幻冬舎
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-344-98420-2
4-344-98420-X
税込価格 880円
頁数・縦 227P 18cm

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要旨

3.11以降、御岳山噴火、熊本地震と立て続けに日本の地盤が揺れている。日本列島は「活動期」に入ったといわれ、富士山噴火を予言する専門家の声もある。しかし、著者はそれらの多くが、科学的根拠がないままに流布されているものだと指摘。一方、300年以上も沈黙を続ける富士山はいつ噴火してもおかしくない「活火山」であり、さらには日本有数の巨大火山である阿蘇山が噴火した場合、富士山噴火より遙かに甚大な被害を及ぼす可能性があると警鐘を鳴らしている。本書は豊富なデータをもとに噴火の可能性とメカニズムについて徹底解説。著者は神戸大学大学院理学研究科教授で、2012年には米国地球物理学連合(AGU)N.L.ボーエン賞を受賞したマグマ学の第一人者である。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2016年06月21日]

商品内容

要旨

3・11以降、日本の地盤が“激震”し続けている。2014年の御嶽山噴火、そして記憶に新しい熊本地震。300年以上も沈黙を続ける「活火山」富士山はいつ噴火するのか。そして、実は富士山よりも恐ろしいのが「巨大カルデル噴火」だ。かつて南九州の縄文人を絶滅させたこの巨大噴火が伊蘇で再び起これば、数百度の火砕流が海を越え、マグマが瀬戸内海を埋め尽くし、大量の火山灰で日本中が覆われる。マグマ学の第一人者が、緻密なデータをもとに地震と噴火のメカニズムを徹底解説した、日本人必読の一冊。

目次

第1章 日本列島は活動期に入ったのか?(そもそも「活動期」ってなに?
平安時代に起こった、富士山貞観噴火 ほか)
第2章 富士山は噴火するのか?(日本に山が多い理由
富士山は4階建ての火山 ほか)
第3章 富士山噴火を遙かにしのぐ、巨大カルデラ噴火(富士山噴火の1000倍以上のエネルギーを持つ、巨大カルデラ噴火
ある時を境に「先祖返り」をした縄文人 ほか)
第4章 巨大カルデラ噴火はなぜ起きるのか?(マグマはどうやって生まれるのか
プレートから絞り出される水がマグマを作る ほか)
第5章 巨大カルデラ噴火に備える(火山の寿命と我々の覚悟
いつ巨大カルデラ噴火は起こるか? ほか)

著者紹介

巽 好幸 (タツミ ヨシユキ)  
1954年、大阪府生まれ。理学博士。専門はマグマ学。78年、京都大学理学部卒業。83年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。京都大学総合人間学部教授、同大学大学院理学研究科教授、東京大学海洋研究所教授、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球内部ダイナミクス領域・発展研究プログラム・プログラムディレクターを経て、2012年より、神戸大学大学院理学研究科教授。16年より神戸大学海洋底探査センター長。03年に日本地質学会賞、11年に日本火山学会賞、12年に米国地球物理学連合(AGU)N.L.ボーエン賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)