• 本

異常性格の世界 「変わり者」と言われる人たち

創元こころ文庫 P−9

出版社名 創元社
出版年月 2016年6月
ISBNコード 978-4-422-00059-6
4-422-00059-4
税込価格 935円
頁数・縦 237P 15cm

商品内容

要旨

本書は、いまから60年前に書かれたものでありながら、古びることなく長年月多くの人たちに読み親しまれた。それは、人間の本質的な部分が変わらないことの証左でもあろう。軽いものから極端なものまで、著者が描く「変わり者」のさまざまな像のどこかに、われわれは自分自身の姿を垣間見ることにもなる。そして、かならずと言っていいほど、人間の心の持つ不可思議を思わざるを得ないだろう。

目次

変わり者とは何か
小心者
ふさいだ人
朗らかな人
不機嫌な人
のらくら者
熱心家
冷たい人
ひねくれ者
邪推深い人
くどい人
勘の人
うそつき
夢見る人
哲学者
おろかな人
天才
わけのわからぬ人
異常性欲者
異常性欲の諸相
漱石と藤村の異常心理分析
山頭火と大川周明―その精神異常と天才性
変わり者はどうしてできるか
変わった絵

おすすめコメント

60年前に《創元医学新書》の第1巻目として刊行されたものの文庫版。普通の人たちに見られる軽いものから、精神病者に見られる極端なものまで、「変わり者」と言われる人たちの諸相を描きだすことで、我々すべてがそうした「変わり者」の性質を多かれ少なかれ自身の内にも持っていることに気づかせてくれる。正常と異常とは何か、狂気と非狂気との境目はどこにあるのか等、人間存在の不可思議に思い至る。解説は、九州大学大学院教授・黒木俊秀氏。

著者紹介

西丸 四方 (ニシマル シホウ)  
1936年東京大学医学部卒、精神医学専攻、都立松沢病院医員、東京大学および東京女子医学専門学校講師を経て信州大学および愛知医科大学教授を歴任。両大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)