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東京の横丁

講談社文芸文庫 なD8

出版社名 講談社
出版年月 2016年9月
ISBNコード 978-4-06-290322-6
4-06-290322-9
税込価格 1,760円
頁数・縦 310P 16cm

商品内容

要旨

「俺は二、三日うちに死ぬ気がする。晩飯の支度なんか放っておけ、淋しいからお前もここに坐って一緒に話でもしよう」妻にそう語りかけた数日後、永井龍男は不帰の人となった。没後発見された手入れ稿に綴られた、生まれ育った神田、終の住処鎌倉、設立まもなく参加した文藝春秋社の日々。死を見据えた短篇「冬の梢」を併録した、最後の名品集。

目次

東京の横丁(神田の生れ
靖国神社大祭
駿河台下の横丁 ほか)
四季雑記(谷戸の初鴉
新年日記
寒三十日 ほか)
追憶の人(菊池寛の日常生活
追憶の日々―追悼素顔の里見〓(とん)
初対面―尾崎一雄を偲ぶ ほか)
短篇小説 冬の梢

おすすめコメント

「おれは二、三日うちに死ぬ気がする。晩飯の支度なんか放っておけ。淋しいからお前もここに座って一緒に話でもしよう」 妻にそう語りかけた数日後、永井龍男は不帰の人となった。没後発見された手入れ稿に綴られた、生まれ育った神田、終の住処鎌倉、設立まもなく参加した文芸春秋社の日々。死を見据えた短篇「冬の梢」を併録した、最後の名品集。

著者紹介

永井 龍男 (ナガイ タツオ)  
1904・5・20〜1990・10・12。小説家。東京生まれ。1920年雑誌懸賞に応募、当選。選者菊池寛の知遇を得る。34年『絵本』を刊行。39年「文藝春秋」編集長となる。47年公職追放により文筆活動に入る。50年「朝霧」で横光利一賞受賞。51年「風ふたたび」を「朝日新聞」に連載。75年「秋」で川端康成賞受賞。著書に『一個その他』(野間文芸賞・芸術院賞)『青梅雨その他』『石版東京図絵』及び『わが切抜帖より』『コチャバンバ行き』(共に読売文学賞)など。芸術院会員。文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)