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通商国家カルタゴ

講談社学術文庫 2387 興亡の世界史

出版社名 講談社
出版年月 2016年10月
ISBNコード 978-4-06-292387-3
4-06-292387-4
税込価格 1,474円
頁数・縦 445P 15cm

商品内容

要旨

紀元前二千年紀、経済力と技術力を武器に、東地中海沿岸に次々と商業都市を建設したフェニキア人。アルファベットの元となった「フェニキア文字」で知られる彼らは、オリエントの諸大国に脅かされながらもしたたかに生き抜き、北アフリカにカルタゴを建国、地中海の覇者となる。ローマとの三次に及ぶ戦争で滅亡した海上帝国は、歴史に何を残したか。

目次

プロローグ 地中海史の中のカルタゴ
第1章 フェニキアの胎動
第2章 本土フェニキアの歴史
第3章 フェニキア人の西方展開―伝承と事実
第4章 カルタゴ海上「帝国」
第5章 上陸した「帝国」
第6章 カルタゴの宗教と社会
第7章 対ローマ戦への道
第8章 ハンニバル戦争
第9章 フェニキアの海の終わり
エピローグ

おすすめコメント

講談社創業100周年記念企画として刊行された全集「興亡の世界史」の学術文庫版。大好評、第2期の2冊目。紀元前二千年紀、現在のレバノンの地に出現し、経済力と技術力を武器に、東地中海沿岸部に次々と国際商業都市を建設した、海洋の民フェニキア人。のちのアルファベットのもととなった「フェニキア文字」で知られる彼らは、アッシリアやアケメネス朝ペルシアなどオリエントの諸大国に脅かされながらも千数百年をしたたかに生き抜き、一部は北アフリカにカルタゴを建国、イベリア半島までおよぶ地中海の覇者として君臨するが、やがて彼らの前に、強大化した最後の敵・ローマが立ちはだかる。三次にわたるポエニ戦争、ハンニバルの活躍、スキピオ率いるローマ軍による破壊のすえに滅亡した帝国カルタゴは、地中海世界に何を残したか。古代地中海史の「失われた半分」の復元に挑む、日本人研究者による、初めての本格的フェニキア・カルタゴ通史。原本:『興亡の世界史 第03巻 通商国家カルタゴ』講談社 2009年刊

著者紹介

栗田 伸子 (クリタ ノブコ)  
1954年北海道生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。東京学芸大学教授
佐藤 育子 (サトウ イクコ)  
1958年富山県生まれ。日本女子大学文学部卒業、立教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。日本女子大学学術研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)