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炸裂志

出版社名 河出書房新社
出版年月 2016年11月
ISBNコード 978-4-309-20721-6
4-309-20721-9
税込価格 3,960円
頁数・縦 471P 20cm

商品内容

要旨

我が家から皇帝が出る。しかし、四人の子どものうち誰が皇帝になるのかはわからん。中国中央部の都市・炸裂。市長の孔明亮は、「著名作家・閻連科」に市史の執筆を依頼する。唖然とするほどの報酬のために仕事を引き受けた作家は、村民100人足らずの貧村が世界に名を轟かせる大都市になるまでの「歴史」を書き綴っていく。万元戸政策の申し子として24歳で村長に就任した孔明亮。痰にまみれて死んだ父の復讐を誓い、風俗店「天外天」を営む娘・朱穎。村民委員会で働く美しい秘書の程菁。軍隊に入り、行き場のない愛国心を育む孔明耀。冬なのにすがすがしい太陽が昇り、春なのに緑少なく、瞬く間に高層ビルが建ち並ぶ不思議な土地を舞台に、天が崩れ、地が裂けるような愛が繰り広げられる。世界文学の最前線を切り開く発禁作家の最新代表作、ついに刊行!!

おすすめコメント

作家・閻連科は、炸裂市の歴史、売春婦と盗賊の年代記を綴り始める。発禁にも関わらず問題作を世に問うノーベル賞候補作家の大作。

著者紹介

閻 連科 (イエン リエンコー)  
1958年中国河南省の貧しい農村に生まれる。高校中退で就労後、二十歳のときに解放軍に入隊し、創作学習班に参加する。1980年代から小説を発表。軍人の赤裸々な欲望を描いた中篇『夏日落』(92)は、発禁処分となる。その後も精力的に作品を発表し、中国で「狂想現実主義」と称される長篇『愉楽』(2003)は、05年に老舎文学賞を受賞した。一方、長篇『人民に奉仕する』(05)は二度目の発禁処分となる。さらに「エイズ村」を扱った長篇『丁庄の夢』(06)は再版禁止処分
泉 京鹿 (イズミ キョウカ)  
1971年、東京生まれ。フェリス女学院大学文学部日本文学科卒。北京大学留学、博報堂北京事務所を経て、フリーランスとしてライター、メディアコーディネーター、翻訳者として2010年まで16年間北京在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)