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「軍事研究」の戦後史 科学者はどう向きあってきたか

出版社名 ミネルヴァ書房
出版年月 2017年1月
ISBNコード 978-4-623-07862-2
4-623-07862-0
税込価格 3,300円
頁数・縦 298,8P 20cm

商品内容

要旨

「軍事研究に手を染めない」としてきた日本の学術界がいま揺らいでいる。防衛のための軍事研究は必要との主張が出てきたからだ。宇宙開発や、人工知能、バイオテクノロジーなど最先端の科学技術は、軍事にも民生にも役立つ(デュアルユース)、だからこれまでの方針は足かせになるという意見もある。これに対し本書は「軍事研究に手を染めない」方針がどのように確立し機能してきたのか、無理や限界がなかったのかを歴史に問い、新たな情況下で初心を生かす道を探る。

目次

第1章 「軍事研究」前史―ダイナマイトから七三一部隊まで
第2章 冷戦がすすむなかで―大学が聖域になったとき
第3章 ベトナム戦争の時代―「平和の目的に限り」の定着
第4章 新冷戦の時代―「平和の目的に限り」の裏で
第5章 冷戦終結後―進みゆく「デュアルユース」
第6章 軍事研究の是非を問う―何をどこまで認めるか

著者紹介

杉山 滋郎 (スギヤマ シゲオ)  
1950年生まれ。東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎論専攻博士課程満期退学、博士(学術)東京工業大学。現在、筑波大学講師、北海道大学理学部助教授、教授、CoSTEP代表(兼任)を経て北海道大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)