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日本における農業簿記の研究 戦後の諸展開とその問題点について

神奈川大学経済貿易研究叢書 第30号

出版社名 中央経済社
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-502-21751-7
4-502-21751-4
税込価格 4,840円
頁数・縦 283P 22cm

商品内容

要旨

本書は、日本においてこれまで展開されてきた農業簿記が、なぜ農業経営の発展や競争力強化に資することができなかったのかを問うものである。これまでの農業簿記は、なぜ、TPP等のいわば外圧がかかる以前に、簿記を前提とするならば当然行き着くはずである原価の問題等を契機に、競争力強化という新たな視座を、内生的・自発的に日本の農業界に持ち込むことができなかったのであろうか。本書ではこの疑問に対して、ヒアリング調査・文献調査を通じて、戦後における農業簿記を3つに分類したうえで、日本においてこれまで展開されてきた農業簿記の問題点を浮き彫りにしている。

目次

従来の農業簿記に対する疑問
第1部 日本における農業簿記の諸展開(従来の農業簿記関連文献について
農業税務簿記の流れについての考察
農業統計調査簿記の流れについての考察
農協簿記の流れについての考察
日本における農業簿記の3つの流れ)
第2部 農業税務簿記の研究(農業税務簿記の特徴と問題点―農業簿記検定教科書3級における仕訳を題材にして
収穫基準の両義性についての考察―計算構造および記帳を中心として
農業に関する標準・基準の研究―農業所得標準および概算金を中心として)
第3部 農業税務簿記に関するヒアリング調査(全国農業経営コンサルタント協会前会長・西田尚史税理士へのヒアリング調査(第1回)
全国農業経営コンサルタント協会前会長・西田尚史税理士へのヒアリング調査(第2回)
全国農業経営コンサルタント協会現会長・森剛一税理士等へのヒアリング調査
ミツハシライス管理部財務課長・澤田泰二氏へのヒアリング調査)
従来の農業簿記に内在する問題点と将来展望

著者紹介

戸田 龍介 (トダ リュウスケ)  
神奈川大学経済学部教授。経済学博士(九州大学)。1964年東京都生まれ。著書に『農業発展に向けた簿記の役割―農業者のモデル別分析と提言』(編著、中央経済社、2014年、2014年度日本簿記学会・学会賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)