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交錯と共生の人類学 オセアニアにおけるマイノリティと主流社会

出版社名 ナカニシヤ出版
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-7795-1144-8
4-7795-1144-5
税込価格 5,720円
頁数・縦 307P 22cm

商品内容

要旨

オセアニア島嶼部における移民・「混血」、性・障害、記憶・感情の民族誌事例を提示しながら、錯綜した現代世界における、人類学的な共生の論理を追究する。

目次

現代世界における排除と共生
第1部 移動する人間と「混血」(鯨歯を纏い、豚を屠る―フィジーにおけるヴァヌアツ系フィジー人の自己形成の視点からみた共存
「その他」の人々の行き交う土地―フィジー首都近郊に生成する「パシフィック人」の共存
ニュージーランド・マオリの「混血」をめぐる言説と実態
ヤップ離島社会の共生戦略におけるアイデンティティとネットワーク)
第2部 新たなマイノリティの生成:性・高齢者・障害(マフとラエラエの可視化と不可視化―フランス領ポリネシアにおける多様な性の共生
母系社会・パラオにおけるマイノリティは誰か?
高齢者の包摂とみえない異化―ヴァヌアツ・アネイチュム島における観光業とカヴァ飲み慣行
「障害」をめぐる共存のかたち―サモア社会における障害支援NGOロト・タウマファイによる早期介入プログラムの事例から)
第3部 差異をめぐる記憶と感情(帝国の記憶を通した共生―ミクロネシアにおける沖縄人の慰霊活動から
狂気に突き動かされる社会―ニューギニア高地エンガ州における交換と「賭けられた生」)

著者紹介

風間 計博 (カザマ カズヒロ)  
京都大学大学院人間・環境学研究科教授。博士(文学)。専門は人類学、オセアニア社会研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)