絵図と写真でたどる明治の園芸と緑化 秘蔵資料で明かされる、現代園芸・緑化のルーツ
出版社名 | 誠文堂新光社 |
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出版年月 | 2017年4月 |
ISBNコード |
978-4-416-61696-3
(4-416-61696-1) |
税込価格 | 3,850円 |
頁数・縦 | 191P 26cm |
商品内容
要旨 |
明治維新は近代化の名の下、万物にわたり日本の社会を劇的に変えた。―園芸・造園の世界もしかり、である。それまで武家社会が支えてきた伝統的な江戸の園芸文化、庭園文化が崩壊し、それに代わって、近現代園芸・都市公園事業が台頭した。本書で語られるのは必ずしも時系列で整理・整列された歴史ではなく、これまでの歴史の陰に隠れたり、断片的にしか紹介されてこなかった歴史的なトピックである。しかしそのどれもに、現代へと続く萌芽的事象が発見され、“この時代にすでにこのようなものがあったのだ…”という驚きを禁じえない。 |
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目次 |
1章 近代日本における緑花事業の萌芽と展開(日本園芸会と『日本園芸会雑誌』が明治期の園芸の進歩・発展に果たした功績 |
おすすめコメント
明治維新は近代化の名の下、万物にわたり日本の社会を劇的に変えた。園芸・造園の世界もしかり、である。それまで武家社会が支えてきた伝統的な江戸の園芸文化、庭園文化が崩壊し、それに代わって、近現代園芸・都市公園事業が台頭した。それらの歴史的事業は、今日に至るまでに多くの識者によってつまびらかにされている。だが、それら歴史的事業をまとめた大著は一般の書店や図書館ではなかなか手にすることができず、大学等の研究機関や国立国会図書館など限定されたところでしか閲覧することはできない。資料の入手が限定されるからであろうか、江戸園芸にまつわる書籍は大著から一般向けのカジュアルなものまで幅広くあり、江戸時代の園芸・造園については一般にも比較的広く知られている。しかし、近代化が急激に進められたであろう明治時代の歴史的事象は万人に知られることなく、歴史からその存在がすっぽりと抜け落ちてしまったかのように、これまであまり注目されてこなかったように思う。*** 本書では当時、国内の園芸・造園界を牽引する役割を果たしていた、業界大手の植物商社「横浜植木」が創業当時から所蔵していた貴重な歴史的資料を豊富に紹介することによって、明治を中心に大正、昭和時代と、めまぐるしく近代化が進んでいった怒涛の時代に焦点を当てていきたい。本書で語られるのは必ずしも時系列で整理・整列された歴史ではなく、これまでの歴史の陰に隠れたり、断片的にしか紹介されてこなかった歴史的なトピックである。しかしそのどれもに、現代へと続く萌芽的事象が発見され、“この時代にすでにこのようなものがあったのだ…”という驚きを禁じえない。