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マンションは日本人を幸せにするか

集英社新書 0877

出版社名 集英社
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-08-720877-1
4-08-720877-X
税込価格 836円
頁数・縦 250P 18cm

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要旨

「マンション」と一般に呼ばれる鉄筋コンクリート造の集合住宅は、今の日本の都市部ではもっともメジャーな住形態といえる。日本人が本格的にマンションに住み始めたのは戦後であり、わずか60年ほどしか経っていない。しかし、とくに郊外のニュータウンなどでは、住人の高齢化と共にマンションの老朽化が問題になり始めている。そしてそこには、「建て替え」を難しくする管理組合と、その機能を規定する法制度が抱える問題も内包する。また、集合住宅、とりわけ高層で人間が生活することによる心身の健康への問題、乳幼児の安全性など、マンションに関わる、科学的な解明がまたれる問題も数多い。本書では、この道30年の住宅ジャーナリストが、そうした諸問題や業界の構造の解説を通して、住人たちを幸せに導くマンション、そしてそれに関連する諸制度のあり方を探っている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年05月30日]

商品内容

要旨

「管理利権」を貪るモンスター理事長、10年で半額になる郊外新築物件、高層階をありがたがる国民性と健康問題、「サラリーマン大家」の成功率は1割未満?…“不都合な真実”には誰も気がつかない。そもそも日本人はなぜマンションに住み始めたのか、分譲マンションの区分所有という権利形態に潜むリスク、など誰も気付かなかった「そもそも論」から、業界の儲けのカラクリ、さらには未来のマンションの風景まで、この道三〇年の住宅ジャーナリストが、住まう人たちを幸せに導くマンションのあり方を探る。

目次

第1章 マンションは日本人を幸せに導いてきたか?
第2章 マンションの黎明期
第3章 管理組合と民主主義
第4章 儲けるためのマンション
第5章 繰り返される不動産バブル
第6章 マンション、この不完全な住まい
第7章 マンションは日本人の健康を損なうか?
第8章 マンションの未来を拓くために

出版社・メーカーコメント

「マンション」と呼ばれる鉄筋コンクリート造の集合住宅に、日本人が本格的に住み始めて約60年。今や大都市では主流の住形態だ。この新しい住まいは日本人を幸せにしたのか。これからも幸せにするのか。そもそも、日本人はなぜマンションに住み始めたのか。分譲マンションの区分所有という権利形態に潜むリスクとは何か。一方、マンションが集まるニュータウンでは住人の高齢化とともに建物の老朽化が問題となっている。建物である限り、いつかは朽ち果てる時が来る。その時にどうすればいいのか。さらには高層階に住むことは、人間の健康にどう影響するのか。誰も気が付かなかった「そもそも」論から、未来の風景予想まで、マンション業界歴約30年の住宅ジャーナリストが鋭い視点で切り込んだ。

著者紹介

榊 淳司 (サカキ アツシ)  
住宅ジャーナリスト。1962年、京都府出身。同志社大学法学部および慶應義塾大学文学部卒業。1980年代後半から二〇年以上、マンションの広告・販売戦略立案に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)