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平家物語 全訳注 1

新版

講談社学術文庫 2420

出版社名 講談社
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-06-292420-7
4-06-292420-X
税込価格 2,860円
頁数・縦 694P 15cm
シリーズ名 平家物語

商品内容

要旨

平安末期、頭角を現した平家一門。男は官界の要職に、女は貴族の妻室に収まり、確固たる地位を築いてゆく。暴走する権力に延暦寺から反発を受けると天台座主明雲を流罪に処し、鹿の谷での謀議が知れると大臣らを追放する。ついには後白河法皇までも鳥羽離宮へ幽閉―「盛者必衰の理」が発動する以前、平家が栄華を極めた巻第三までを収録。(全四巻)

おすすめコメント

12世紀末、日本が古代から中世へと大きく転換した時代に頭角を現した平家は、たちまちに権力の座に就くものの永く維持できず、東国の源氏勢によって急速に滅ぼされる。この平家一門の栄華と滅亡を軸に、歴史過程を物語ったのがこの『平家物語』である。「おごれる人も久しからず」――権力を握った平清盛の専横は、平氏一門の運命を栄華の座から滅亡へと転回させる。院庁と山門の紛争、天台座主明雲の流罪、鹿ヶ谷の謀議。清盛激怒の末の鬼界が島への流罪と、俊寛の客死。さらに後白河法皇鳥羽離宮幽閉などなど、物語序盤にして時代は末期的様相を呈する。疾風怒濤の歴史をたどる『平家物語』は、日本史上もっともあざやかな転換期の全容を語る叙事詩であり、民族的遺産といえるものである。かつて刊行された講談社学術文庫『平家物語』全12巻を4冊にまとめ、新版として刊行。第一巻は巻第一から第三までを収録。

著者紹介

杉本 圭三郎 (スギモト ケイザブロウ)  
1927‐2015。国文学者。法政大学大学院日本文学専攻(修士)卒業。法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)