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六朝貴族の世界 王羲之

新訂版

新・人と歴史拡大版 05

出版社名 清水書院
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-389-44105-0
4-389-44105-1
税込価格 1,980円
頁数・縦 221P 19cm
シリーズ名 王羲之

商品内容

要旨

すぐれた造形性をそなえた漢字の美を発見し、芸術としての「書」を確立したのは六朝人であった。漢帝国の崩壊は儒教的規範から人間を自由にし、六朝人は、人間のあらゆるいとなみに価値をみいだしたからである。王羲之は「書聖」とよばれている。しかし、書聖王羲之、それは彼の全体像の一部分にしかすぎない。彼の書は、貴族にふさわしい教養のひとつとしてあったのである。本書は王羲之の人となり、生活、思想および生きた時代を語り、彼を通じて四世紀の中国を生きた一知識人の全体像を生き生きと描いた。

目次

序 六朝という時代(政治・社会の混迷と多彩な文化)
1 王羲之の書の探索(賺蘭亭)
2 けわしき世相―王羲之とその時代(蘭亭序
喪乱帖
誓墓文
王略帖)
3 いかに生きるべきか―王羲之の生活・信仰・思想・芸術(逸民帖
黄庭経)

著者紹介

吉川 忠夫 (ヨシカワ タダオ)  
1937(昭和12)年、京都に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士課程を修了。現在、京都大学名誉教授、日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)