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捨てられる銀行 2

非産運用

講談社現代新書 2422

出版社名 講談社
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-06-288422-8
4-06-288422-4
税込価格 880円
頁数・縦 285P 18cm
シリーズ名 捨てられる銀行

商品内容

要旨

これが森長官の第2のメッセージだ。ベストセラー『捨てられる銀行』が明らかにした森信親・金融庁長官の地域金融大改革。実は、森長官の金融改革にはもう一つの大きな柱がある。それが資産運用の大改革である。キーワードは「フィデューシャリー・デューティー」。受託者責任と訳されてきたが、森長官の定義は「真に顧客本位の業務運営をする義務」となる。いま、銀行や生命保険、証券各社が「お客様の資産運用のため」というトークで売る金融商品の多くは高額手数料を取れる金融機関本位の商品ばかり。銀行の窓口で勧められる「外貨建て貯蓄性保険商品」はその最たる例だ。森長官の資産運用改革はここに厳しいメスを入れつつある。真に顧客本位でない営業姿勢を続ける金融機関を「見える化」して、自然淘汰に追い込む。金融庁ではなく顧客を見るべきとの真意をいち早く見抜き「愛される金融機関」に体質改善しないと、銀行も生保も証券会社も「捨てられる」時代が来る。

目次

第1章 動き出した資産運用改革
第2章 ニッポンのヒサンな資産運用
第3章 フィデューシャリー・デューティーとは何か
第4章 年金制度の変化と資産運用改革
第5章 改革の挑戦者から何を学ぶか
終章 「売られないあなた」になるために

おすすめコメント

ベストセラー『捨てられる銀行』が明らかにした森信親・金融庁長官の地域金融大改革。実は、森長官の金融改革にはもう一つの大きな柱がある。それが資産運用の大改革である。日本の「資産運用」が、何も産まない「非産運用」になり、「悲惨運用」となっている現実を変えようというのだ。 キーワードは「フィデューシャリー・デューティ」。 受託者責任と訳されてきたが、森長官の定義は「真に顧客本位の業務運営をする義務」となる。 いま、銀行や生保、証券会社が「お客様の資産運用のため」というトークで売る金融商品の多くは高額手数料を取れる金融機関本位の商品ばかり。銀行の窓口で勧められる「貯蓄性保険商品」はその最たる例だ。 森長官の改革は顧客本位でない営業姿勢を続ける全金融機関を「見える化」して、自然淘汰に追い込む。 森長官の真意を見抜き「信じられる金融機関」に体質改善しないと、銀行も生保も証券会社も「捨てられる」時代が来る。 1995年の家計金融資産を1とすると、米国は3倍強、英国は2.8倍に膨らんでいるが、日本は1.47倍止まり。その差を家計に取り戻すための大改革が始まるのだ。 金融機関関係者必読、今後10年の資産運用の趨勢を掴んだものだけが生き残る。

著者紹介

橋本 卓典 (ハシモト タクノリ)  
共同通信社経済部記者。1975年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2006年共同通信社入社。経済部記者として流通、証券、大手銀行、金融庁を担当。09年から二年間、広島支局に勤務。金融を軸足に幅広い経済ニュースを追う。15年から二度目の金融庁担当、16年から資産運用業界も担当し、金融を中心に取材。著書『捨てられる銀行』(講談社現代新書)は十二万部超のベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)