カニバリズム論
ちくま学芸文庫 ナ3−2
出版社名 | 筑摩書房 |
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出版年月 | 2017年6月 |
ISBNコード |
978-4-480-09802-3
(4-480-09802-X) |
税込価格 | 1,320円 |
頁数・縦 | 321P 15cm |
商品内容
要旨 |
カニバリズム(人肉嗜食)は人類の根源的タブーのように思われながら、実のところその痕跡は古来より無数に残されてきた。著者の専門は中国でありながら、古今東西の記録・小説を博捜し、ときに舌鋒鋭く、ときに諧謔と皮肉をもってカニバリズムを縦横無尽に論じる。人間の薄っぺらな皮膚を両手で思い切りめくり上げ、曝し、目を背けたくなるようなものを直視することで、「近代合理主義精神」なるものの虚構を暴き、「良識」を高らかに嗤いとばす。人肉嗜食、纏足、宦官…。血の滴るテーマで人間の真実に迫る異色の作品。 |
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目次 |
1(カニバリズム論―その文学的系譜 |
おすすめコメント
根源的タブーの人肉嗜食や纏足、宦官・・・。目を背けたくなるものを冷静に論ずることで逆説的に人間の真実に迫る血の滴る論文集。解説_山田仁史