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いま世界ではトヨタ生産方式がどのように進化しているのか! 取り残される日本のものづくり

出版社名 日刊工業新聞社
出版年月 2017年6月
ISBNコード 978-4-526-07722-7
4-526-07722-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 194P 21cm

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要旨

苦境に陥る電機産業を尻目に、日本の自動車産業は比較的好調を保っている。業界トップのトヨタは業績のみならず、製品の品質の高さにおいて世界で高く評価されている。とりわけその成長の源といえる「トヨタ生産方式」は海外でよく知られており、学術研究も盛んだ。欧米ではそれを発展、応用させた「リーン生産方式」が確立しており、生産部門のみならず企業経営全体にその考え方(リーンコンセプト)を適用する研究や実践が進んでいるようだ。本書では、とかく混同しがちなトヨタ生産方式とリーン生産方式の違い、リーンを取り入れた欧米企業に期待したほどの効果が見られないのはなぜか、リーンはトヨタ生産方式のどの部分を取捨選択して拡張し発展させているのか、などを著者自身のものをはじめとする各種研究成果、企業での実践事例などから明らかにしている。そして、それを踏まえ、日本企業がどのようにトヨタ生産方式を活用し、生き残っていくべきかを探る。著者は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。豊田中央研究所に26年勤め、生産システム分野の研究・開発に携わった経歴を持っている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年08月09日]

商品内容

目次

1 トヨタ生産方式は世界でどのように理解されているか?―トヨタ生産方式とリーン生産方式はどのように異なるのか?(海外の大学でトヨタ生産方式はどのように教えられているか?
トヨタ生産方式とリーン生産方式の違いとは? ほか)
2 世界はトヨタ生産方式から何を学んだのか?―どのように取捨選択と拡張を行ったのか(欧米でリーンマネジメントとして拡張される「カイゼン」
日本人だけが知らないバリューストリームマッピングとは? ほか)
3 トヨタ生産方式とリーン生産方式はなぜ違うのか?―ビジネスモデルと企業文化の違いを考える(欧米と日本のビジネスモデルの違い
日本企業に向いたサイマルテイニアスエンジニアリング ほか)
4 日本は海外から何を学べるのか?―取り残される日本のものづくり(日本企業の終身雇用制と長時間労働
日本企業の海外工場は本当に利益を上げているか? ほか)

著者紹介

中野 冠 (ナカノ マサル)  
博士(工学)。1978年京都大学工学部数理工学科卒業。1980年京都大学大学院工学研究科数理工学専攻修了。研究分野:オペレーションズリサーチ。株式会社豊田中央研究所入社。生産システム、サプライチェーンマネジメント、マーケティング、業務改革方法論などを研究。1997年名古屋工業大学工学研究科生産システム工学専攻博了(在職)。学位論文:生産システム構築のための理論とツールに関する基礎研究。2008年慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。2013年スイス連邦工科大学Department of Management,Technology and Economics客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)