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マンモス 絶滅の謎からクローン化まで

出版社名 誠文堂新光社
出版年月 2017年7月
ISBNコード 978-4-416-61738-0
4-416-61738-0
税込価格 2,200円
頁数・縦 255P 20cm

商品内容

文学賞情報

2018年 第60回 児童福祉文化賞《出版物》受賞

要旨

マンモスの肉はウマイのか?人とマンモスの深い関係。

目次

第1章 マンモスはどんな生き物?(マンモスは想像上の生き物?
「マンモス」のさまざまな表現 ほか)
第2章 マンモスの歴史(シベリアの永久凍土―永久凍土とは?
永久凍土から発見されるマンモス ほか)
第3章 消えたマンモスの謎(マンモスの肉はウマいのか?―マンモスハンターの生活
マンモスの絶滅シナリオ1「過剰狩猟説」 ほか)
第4章 マンモス絶滅から見る、現代へのメッセージ(マンモスのクローン化―マンモスは復元できるのか?
ゾウが危ない―いま在るいのちを守る)

おすすめコメント

マンモスといえば大きな身体、ふさふさとした長い毛、曲がった巨大な牙を持つ、ゾウに似た姿を思い描きます。あるいは漫画家・園山俊二さんの「はじめ人間ギャートルズ」に登場する、草原を闊歩するマンモスや、劇中いかにも美味しそうに登場する骨付き肉を頭に浮かべるかもしれません。さらには「マンモス校」など、“巨大さ”を連想する人もいるでしょう。力強いイメージがあり、かつてシベリアの大地の王者であった巨大なホ乳動物マンモスですが、約1万1千年前に忽然と地球上から姿を消しました。マンモスの身に一体何が起こったのでしょうか? 人間による狩猟、地球温暖化、細菌繁殖、超新星爆発? マンモスの絶滅については謎ばかり多く、未だ正確には解明されていません。シベリアを始めとする永久凍土からは証拠となる冷凍マンモスが次々と発掘され続けています。これらの冷凍マンモスは直接的・間接的な証拠となり、研究を続けることで長年の謎であったマンモス絶滅の真相を探っていきます。さらに冷凍マンモスからは化石では残らない皮、筋肉、内臓や血液が採取でき、そこからDNAを詳しく調べることもできます。近年は最新のクローン技術を駆使して、1万年前に絶滅したマンモスを現在に復活させるプロジェクトも進んでいます。はるか昔に絶滅してしまったマンモスを、再び今の時代に蘇らせることが果たしてできるのでしょうか? はたまた漫画の中に登場した、美味しそうなマンモスの肉。実際に食べるとどんな味なのでしょうか? マンモスにまつわる様々な疑問について、日本人のマンモス研究者が、疑問と謎を解明します。

著者紹介

福田 正己 (フクダ マサミ)  
1972年東京大学理学系大学院博士課程修了・理学博士取得。1974年北海道大学低温科学研究所助手。1986年北海道大学低温科学研究所助教授。1990〜2007年北海道大学低温科学研究所教授。1995〜1998年東京大学理学系研究科大学院流動講座併任教授。1999〜2004年放送大学客員教授。2007〜2010年アラスカ大学国際北極圏研究センター教授。2011〜2015年福山市立大学教授。現在、北海道大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)