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日本新劇全史 第1巻

明治〜終戦

出版社名 白水社
出版年月 2017年9月
ISBNコード 978-4-560-09413-6
4-560-09413-6
税込価格 33,000円
頁数・縦 762,40P 22cm
シリーズ名 日本新劇全史

商品内容

要旨

演劇界の重鎮が生涯のテーマとした第一級の基礎資料。

目次

翻案劇から翻訳劇へ
文芸協会
自由劇場
友達座
芸術座
舞台協会
無名会と新文芸協会
近代劇協会
新劇協会
とりで社・踏路社・研究座など
築地小劇場
月自称げ喜寿分裂後
プロレタリア演劇前史
プロレタリア演劇の盛衰
新築地劇団
新協劇団
築地座
創作座の活動
文学座
芸術小劇場と文化座
苦楽座および桜隊、芸文座や俳優座など
移動演劇

おすすめコメント

第一級の基礎資料 演劇界の重鎮が生涯のテーマとした表題作を世に問う、渾身の近現代演劇史。本巻は昭和20年の敗戦までの歴史を辿る。わが国の新劇は、明治期、ヨーロッパ近代劇の翻案・翻訳作品を上演したことから始まる。その端緒を担ったのが川上音二郎だった。その後明治後期、坪内逍遥や島村抱月らによる文芸協会の創立、小山内薫や二代目市川左団次らによる自由劇場の活動などが、その基礎を築いていった。そして日本で初めて、小山内薫らを中心に現代劇専門の築地小劇場が結成されたのが大正13年6月。今から1世紀近く前のことだった。新劇はここから多くの物語が繰り広げられることになる。その中で忘れてならないのが、政府からの弾圧によってさまざまに変遷を重ねた演劇運動の歴史だろう。その中から現在でも活動を続ける文学座や俳優座が誕生し、同時に多くの劇作家や俳優が獄中の人間となっていった。著者の筆致はあくまで事実に即して淡々、膨大な新聞記事や劇評、文献を駆使しながら舞台の姿を追っていく様は、歴史の真実を語って迫力に満ちている。

著者紹介

大笹 吉雄 (オオザサ ヨシオ)  
1941年大阪生まれ。早稲田大学第一文学部卒。演劇評論家。主要著書:『日本現代演劇史』(全八巻、第一巻「明治・大正編」でサントリー学芸賞)、『花顔の人 花柳章太郎伝』(大佛次郎賞)、『女優二代』(読売文学賞)、『最後の岸田國士論』(芸術選奨文部科学大臣賞)他。現在サントリー学芸賞、朝日舞台芸術賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)