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日中終戦と戦後アジアへの展望

日中戦争の国際共同研究 6

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2017年11月
ISBNコード 978-4-7664-2486-7
4-7664-2486-7
税込価格 4,620円
頁数・縦 302P 22cm

商品内容

要旨

日中終戦のグローバルなインパクトとその遺産。中国はどう変容し、どのように再建の道をたどったのか。中国周縁や東南アジアに何をもたらしたのか。日本の戦後構想や戦争収拾のプロセスは何を物語るのか。

目次

総論 日中終戦と戦後アジアへの展望
第1部 日中終戦と戦後構想(太平洋戦争末期における日本の対中和平構想
戦争末期の日中戦争と日ソ関係―「日中ソ」提携構想をめぐって
韓国臨時政府の本国帰還問題に対する中国国民政府の対応―終戦前後における東北アジア国際秩序再構築の一側面
国共内戦下の戦後日中提携―支那派遣軍と国民政府
台湾における日本人墓地および遺骨の処理問題)
第2部 中国の変動(戦後中国における憲政への移行と警管区制
戦後中国の税制と工商同業公会―上海の貨物税制度を素材に
1940‐50年代の中国経済と日中関係
国民党政権と南京・重慶『中央日報』―戦時から戦後にかけての自立化傾向
リベラル派知識人の国際情勢観―1945年前後を中心に
錯綜する願い―国民政府教育部に寄せられた学生の手紙から)
第3部 東南アジアの変動(戦争・民族・国家―抗戦前後における雲南土司の苦境と選択:1942‐1952
重慶国民政府のビルマ国境政策と軍事占領1942‐1945
日中終戦前後の国民政府と東南アジア―重慶当局の戦後ラオスに対する構想および実践を中心に
南京大虐殺と難民の宗教生活)

おすすめコメント

日中がどのような戦後構想の下に戦争を収拾したのか、戦争を通じて中国の政治経済はどのように変動したのか、また戦争は東南アジアにどのような影響を与えたのかという3つの観点から検討する。

著者紹介

波多野 澄雄 (ハタノ スミオ)  
国立公文書館アジア歴史資料センター長・筑波大学名誉教授
久保 亨 (クボ トオル)  
信州大学人文学部教授
中村 元哉 (ナカムラ モトヤ)  
津田塾大学学芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)