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抑止力としての憲法 再び立憲主義について

出版社名 岩波書店
出版年月 2017年12月
ISBNコード 978-4-00-025470-0
4-00-025470-7
税込価格 4,840円
頁数・縦 241P 22cm

商品内容

要旨

選挙での勝利=「民意」を盾にして進められる強引な政治に抗する原理として、「立憲主義」が注目されている。1973年に刊行した最初の著書で、戦後憲法学に「近代立憲主義」を復権させた著者が、自説に寄せられた批判に答えつつ、再び「近代」の構成原理への思索を突き詰め、憲法学のあり方や立憲主義と民主主義の関係などを問い直す。著者の立憲主義論の到達点。

目次

第1章 「知」が「近代」を構想したとき(「危機」への知の対応
「立憲主義」と「憲法制定権力」―対抗と補完 最近の内外憲法論議の中から
「ルソーの立憲主義」をめぐって―『社会契約論』を副題『国法諸原理』に即して読む)
第2章 「近代」が「自由」を制度化したとき(「近代」の公理の法学上の再発見とその問題性
「共和国」=立法中心主義と違憲審査制の「共存」?
憲法にとっての経済秩序―規範形式と規範内容から見て)
第3章 「近代」=「普遍」が「歴史」に向き合うとき(法・歴史・記憶
「歴史」にからめとられる「共和国」=「市民」?)
第4章 学問・政治・憲法のトリアーデ(戦後史の中の憲法学―一局面の概観
憲法に対する憲法学の向き合い方)

著者紹介

樋口 陽一 (ヒグチ ヨウイチ)  
1934年生まれ。憲法専攻。1957年東北大学法学部卒業。東北大学法学部、パリ第2大学、東京大学法学部、上智大学法学部、早稲田大学法学部などで教授・客員教授を歴任。日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)