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維新史再考 公議・王政から集権・脱身分化へ

NHKブックス 1248

出版社名 NHK出版
出版年月 2017年12月
ISBNコード 978-4-14-091248-5
4-14-091248-0
税込価格 1,870円
頁数・縦 446P 19cm

商品内容

要旨

明治維新は武士という支配階級がみずから消滅する大変革だった。徹底した革命が犠牲者も少なく実現されたのはなぜか。この問いに答え、複雑を極める維新史の全体を通観するために、公議・王政・集権・脱身分化の四課題をめぐる提携と対抗として安政五年政変から西南内乱までを史料に即してつぶさに描く。さらに、武力よりも多数派形成の努力が鍵であったことを見出し、今日のリベラル・デモクラシーの起源をも解き明かす。志士や雄藩の活躍物語という伝統的なスタイルを完全に脱し、第一人者が研究の集大成として世に問う、新説・明治維新史。

目次

明治維新の前提―グローバル化の第四波
近世東アジアの世界秩序
近世日本の双頭・連邦国家
近世日本の社会―構造・動態と社会結合の変化
十九世紀前半の国際環境と対外論の蓄積
幕末:対外政策の変転
幕末:政治秩序の崩壊
幕末:公議・尊攘・強兵の運動
幕末:秩序再建の模索―「公武合体」体制の成立と武力衝突の出現
維新:「王政」・「公議」政体へ(一)―その最初の試みから最後の大名会議まで
維新:「王政」・「公議」政体へ(二)―武力の動員と政策・提携関係の激変
維新:「王政」・「公議」政体へ(三)―二つの「王政復古」
明治:政体変革の三年半―「公議」・「集権」・「脱身分」
明治:改革急進と武力反乱
明治維新と人類の「近代」

おすすめコメント

「明治維新」とは何だったのか。幕末、雄藩が目指したのは武力討幕ではなく、幕藩体制を強化するための「公平な議論」だった。幕

著者紹介

三谷 博 (ミタニ ヒロシ)  
1950年、広島県福山市生まれ。跡見学園女子大学教授、東京大学名誉教授。専門は19世紀の日本・東アジア史。東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程修了。東京大学博士(文学)。学習院女子短期大学助教授、東京大学教授などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)