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グローバル化する靖国問題 東南アジアからの問い

岩波現代全書 113

出版社名 岩波書店
出版年月 2018年3月
ISBNコード 978-4-00-029213-9
4-00-029213-7
税込価格 2,420円
頁数・縦 224,22P 19cm

商品内容

要旨

アジアの中で日本が孤立しないために…靖国問題が東アジア全域の歴史問題へと変容してゆく過程を、ASEAN各国の新聞報道の変遷を通して検証する。

目次

第1章 靖国問題のはじまり―中曽根首相の参拝と中国・韓国の反発(政教分離問題から歴史問題へ―一九八五年中曽根首相の靖国神社参拝
冷戦の終焉と残存する枠組み―一九九六年橋本首相の靖国神社参拝)
第2章 二国間問題から地域問題へ―日本の経済的退潮と中国の台頭(東南アジアの地域的統合の深化と靖国問題への関心の高まり―二〇〇一‐二〇〇四年小泉首相の靖国神社参拝
呼びおこされる「戦争の記憶」―二〇〇五年の中国の反日デモ
日中のパワーバランスの変化―二〇〇五‐二〇〇六年小泉首相の靖国神社参拝)
第3章 グローバル化する靖国問題―領土問題と歴史問題の結合(結びつく領土問題と歴史問題―二〇一〇年の尖閣諸島沖での中国漁船衝突
二〇一二年の尖閣諸島の日本「国有化」
崩れるパワーバランスとアメリカの介入―二〇一三年安倍首相の靖国神社参拝
右傾化への危惧と中国への牽制としての期待―二〇一五年の平和安全法制成立)
終章 東アジアのなかの日本

おすすめコメント

靖国問題がアジア全域の歴史問題へと変容してゆく過程を、東南アジア各国の新聞報道の変遷を通して検証する。

著者紹介

早瀬 晋三 (ハヤセ シンゾウ)  
1955年岡山県津山市生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。西豪州マードック大学Ph.D.(歴史学)。現在早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。海域東南アジア民族史、近現代アジア・日本関係史。主要著書『海域イスラーム社会の歴史―ミンダナオ・エスノヒストリー』(岩波書店、2003年、第20回「大平正芳記念賞」受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)