本書は、科学方法論に基づき、しかも国連機関が推進している人間開発の視点に基づいて及び従来の障害のある人の社会福祉論が究明していなかった障害のある人の多様な潜在能力に対応した公的責任及び具体的権利による必要充足の原理に基づいて、身体障害者福祉・知的障害者福祉及び総合支援制度を利用している障害のある人に対する人間らしい健康で文化的な生活手段（身体障害者福祉・知的障害者福祉及び総合支援サービス等）の保障と子どもの潜在能力の維持・再生産・発達・発揮の保障を究明し、しかもアソシエーション（ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ）社会における障害のある人の社会福祉も展望している。

１　はじめに
２　障害のある人の社会福祉の基本概念と法制度の概要（障害のある人の社会福祉等の基本概念
障害のある人の社会福祉等の法制度の概要　ほか）
３　人間（障害のある人）開発と障害のある人の社会福祉（人間の欲求及び要求と社会福祉の特徴
人間開発及び発達の障害のある人の社会福祉学　ほか）
４　社会福祉と障害のある人の自立（自律）（従来の自立の諸見解と問題点
筆者の自立論　ほか）
５　障害のある人の総合支援法の矛盾と課題（障害のある人の総合支援法とは何か
障害のある人の総合支援法の矛盾　ほか）