• 本

江戸の目明し

平凡社新書 887

出版社名 平凡社
出版年月 2018年8月
ISBNコード 978-4-582-85887-7
4-582-85887-2
税込価格 858円
頁数・縦 179P 18cm

商品内容

要旨

時代小説やテレビの時代劇で、犯罪捜査のため江戸市中を所狭しと駆けめぐる目明し。しかし、その実態は「元・犯罪者」であり、しばしば悪事を働いていた証拠が歴史文献に残されている。江戸時代、悪と正義の境目はどこにあったのだろうか。善悪のはざまにあって活動した犯罪摘発者、知られざる「目明し」たちの生き様を再現する。

目次

第1章 天保期の世相と目明し(三之助事件
碁打ち林元美
町人のぜいたく
町民への規則
歌舞伎への敵視)
第2章 天保の改革と目明し(出版規制
彩色禁止
賭博禁止
名主と公事人
その他の規制)
第3章 目明しの実態(目明しの始まり
目明しは必要悪か
目明しの悪業
同心上申書
与力と同心)
第4章 幕藩体制の歪み(水野忠邦の失脚
調査の続行
改革の緩み
目明しの肥大
幕藩体制の矛盾)

著者紹介

増川 宏一 (マスカワ コウイチ)  
1930年長崎市生まれ。旧制甲南高等学校卒業。以来、将棋史および盤上遊戯史を研究。大英博物館リーディングルーム・メンバー、国際チェス史研究グループ会員、遊戯史学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)