青少年のための小説入門
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2018年8月 |
ISBNコード |
978-4-08-775442-1
(4-08-775442-1) |
税込価格 | 1,815円 |
頁数・縦 | 419P 20cm |
「すげぇの書いてデビューしようぜ!」作家をめざす凸凹コンビの青春小説!
小説入門というタイトルですが、ハウツー本ではなく青春小説です。ディスレクシア(読み書きの出来ない学習障害)だけれど朗読で文学を楽しむヤンキー青年と、いじめられっこで勉強のできる中学生が、協力しあってコンビで作家を目指す物語。「インチキではないものを書きたい」という二人の気持ちに感情移入して、胸が熱くなりました!様々な名作を朗読し、その面白さを自分たちの文章の技術に変換していく過程が多く描かれていて、主人公たちが出会う本も読みたくなります。本好きにはたまらない要素と、普段小説を読まない人でも夢中になれる、漫画のようなスピード感とキャラクターの魅力があり、たくさんの人に読んでほしい一冊です! |
出版社・メーカーコメント
「すげえの書いて、デビューしようぜ」落ちこぼれヤンキーといじめられっ子中学生が、小説界に殴り込み! ?小説家を目指すデコボココンビの奮闘を描く、渾身の青春長編小説。小説家となった入江一真(かずま)のもとに、一枚の葉書が届く。とぎれとぎれの字で「インチキじゃなかったぜ」とだけ書かれたその手紙は、もう20年ほど会っていない「元相棒」から送られてきたものだった――。1982年4月、中学2年だった一真は、万引きを強要された現場で、ヤンキーの登(のぼる)と出会う。登は、いじめをやめさせる代わりに、「小説の朗読をして欲しい」と、一風変わった提案を一真に持ちかける。実は登には「小説を書きたい」という野望があった。ところが、登は幼いころから自由に読み書きができなかった。しかし、登には一度聞いた物語は一言一句忘れない特技があり、頭の中に湧き出すストーリーを生かして作家になることを目指していた。そこで、一真に小説を朗読させてコンビで作家になることを目指そうとしたのだ。はじめは嫌々だった一真だが、たくさんの小説をふたりで読むうちに、「面白い小説を創る」という想いが加速していく。しかし、次々に壁がふたりの前に立ちはだかり……。熱い友情と挫折を描く、渾身の青春物語。書き下ろし。■表紙イラストレーション/小畑健(『バクマン。』)