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闇の日本美術

ちくま新書 1356

出版社名 筑摩書房
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-480-07168-2
4-480-07168-7
税込価格 968円
頁数・縦 213P 18cm

商品内容

要旨

日本の古代・中世絵画には苦しみ、恐れ、悲しみ、嫉妬、絶望など、世界の暗部をのぞき込むような主題が散見される。本書では絵巻や掛幅画に描かれた闇について、仏教思想や身体観、歴史的事件などを手がかりに「地獄」「鬼と怪異」「病」「死」「断罪」「悲しき女」の各テーマに分けて、よみといていく。日本人は生老病死をどうとらえ、どう描いてきたのか。暗闇からの日本美術入門。

目次

プロローグ 闇
第1章 地獄
第2章 鬼と怪異
第3章 病
第4章 死
第5章 断罪
第6章 悲しき女
エピローグ 光ある方へ

著者紹介

山本 聡美 (ヤマモト サトミ)  
1970年、宮崎県生まれ。共立女子大学教授。専門は日本中世絵画史。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学)。大分県立芸術文化短期大学専任講師、金城学院大学准教授、共立女子大学准教授を経て、2013年より現職。著書に『九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史』(KADOKAWA、平成27年芸術選奨文部科学大臣新人賞・第14回角川財団学芸賞を受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)