• 本

売薬と受診の社会史 健康の自己管理社会を生きる

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-588-31214-4
4-588-31214-6
税込価格 3,080円
頁数・縦 324,5P 20cm

商品内容

要旨

近世の養生論の時代からセルフ・メディケーションが叫ばれる現代まで、人びとの保健医療行動の流れを、売薬購入と受診という行為を切口に、上層農民の日記を通して跡づけつつ、売薬医者と薬店、医師と薬剤師の競合・確執の具体相に迫る。

目次

第1部 近世の薬屋・医者・病家(高まる薬の需要 売込みをはかる薬屋
健康の自己管理社会における病家の心得 ほか)
第2部 近世の日記にみる医療行動(相模国三浦郡大田和村の『浜浅葉日記』
治病・防疫を祈願する人びと)
第3部 幕末・明治期の日記にみる医療行動(武蔵国橘樹郡長尾村の『鈴木藤助日記』
湯治に込められた思い)
第4部 近現代医療の展開と売薬(売薬に向けられた眼差し
「調剤兼帯の医師」と調剤権の行方)

著者紹介

新村 拓 (シンムラ タク)  
1946年静岡県生。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士(早大)。京都府立医科大学教授、北里大学教授・副学長を経て、北里大学名誉教授。専攻、日本医療社会史。著書に、『古代医療官人制の研究』(1983年)、『日本医療社会史の研究』(85年)、『死と病と看護の社会史』(89年)、『老いと看取りの社会史』(91年)―以上の4書にてサントリー学芸賞を受賞(92年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)