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マルセル・デュシャンとは何か

出版社名 河出書房新社
出版年月 2018年10月
ISBNコード 978-4-309-25609-2
4-309-25609-0
税込価格 2,750円
頁数・縦 300P 19cm

商品内容

要旨

マルセル・デュシャンっていったい何なんだ。超一流の画家でもなければ、世界の名だたる美術館に作品が飾られているわけでもない。男性用小便器を“泉”と名づけて偽のサインをして展覧会に出品しようとしたり、工業製品がそのままアート作品になる方法論を編み出したり。かと思えば、巨大なガラスに謎の図像を描いた作品を未完成のまま放置したり。キネティック・アートの先駆と言われ、コンセプチュアル・アートすら始めてしまった人。で、もう一度問うけれど、「あらゆる現代アートの祖」と言われるデュシャンって、じゃあいったい何なんだ?本書は、ブリリアントなデュシャン研究で吉田秀和賞を受賞した第一人者による、最新の研究成果を反映した平明でポップな書きおろしデュシャン入門。謎に満ちた彼の人生と作品、そして作品以外のもろもろまで、手に取るようにわかります。

目次

第1章 画家としてのデュシャン―遅れてきたキュビスト
第2章 レディメイドを発明する
第3章 「花嫁」と「独身者」の世界
第4章 「アート」ではない作品を作ることは可能か
第5章 アートとチェス―Iとmeのちょっとしたゲーム
第6章 美術館に投げ込まれる「遺作」―現代アートとデュシャン

おすすめコメント

現代アートの祖・マルセル・デュシャンの入門書が登場。没後50年の現在も謎に満ちている彼の人生と作品、作品以外のもろもろが手に取るようにわかる! 森村泰昌氏、いとうせいこう氏推薦。

著者紹介

平芳 幸浩 (ヒラヨシ ユキヒロ)  
1967年大阪府生まれ。1990年京都大学文学部卒業。2000年同大学院文学研究科博士課程単位認定退学。以後、2008年まで国立国際美術館学芸課に勤務。2004年博士(文学)取得。現在京都工芸繊維大学デザイン・建築学系准教授。著書に、『マルセル・デュシャンとアメリカ―戦後アメリカ美術の進展とデュシャン受容の変遷』(ナカニシヤ出版、2016年、吉田秀和賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)